死についての感情。
生きているモノはいずれ死ぬ。
それは植物もしかり、動物だって。
もしかすると、不死身なモノもこの世の中にはある(いる)のかもしれないけれど。
さて、私はどうやら感情を出すのが苦手らしい。
いや、苦手と言うよりも薄いみたいだ。
ただ、昔から薄かったわけでもない。
とは思う。
物心がついたときにはすでに薄かった気がするけれど、小学2年生くらいのときに、体育館で全校生徒が揃って映画を観ると言うイベントがあって「火垂るの墓」を観て嗚咽するくらい泣き、周りは引いてた。と言う逸話がある。(記憶は無いが親から後日談で聞いた)
でも小学2年生(8歳くらい)で感情…はあったのは確かだよね。
今観ても多分なにも感じないだろうな…。
さて、死についてだが
実は身内(2親等以内)が死んだことを目の当たりにしたことがない。
祖父母が亡くなったこともあるが幼すぎて記憶もない。
お葬式に参列したことは数回あるが特になんとも思わなかった。
6年前くらいに両親の兄弟(おじさん)が亡くなった。
その時、いとこ達は号泣していた。見たことないくらいに。
そういう感情が当たり前なんだろうな…。
親が死んだら泣くのかな…と思いながら
場違いなのかもしれないがおじさんが眠っているお櫃を数枚写真に納めた。
今でもスマホにはいっている。
祖父のお墓の写真もお墓参りをすると毎回写真に納める。
特に意味はないのだけれど、記憶力が薄いためか記録として写真を撮ることがある。
まぁ特に見返すことはないんだけども。
人が生をもって産まれてくる。
人が生をまっとうして逝く。
どうもこの感情が客観的に欠けている気がする。
産まれてくることに対して、逝くことに対して。
なにも思わない。
植物にも何も感じない。
動物だって。
むしろ意志疎通がとれないなんて、無意味だ、なんてすら思う。
意志疎通が取れない事の方がかえって良い事もあるのかもしれない。
けれど、私にはわからない。
生きる事の楽しさ。
死ぬ事の辛さ。
その感情がわかる時がくるのかな。