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「アメリカの鱒釣り」評

「ストップメイキングセンス」
といった散文集だな

村上春樹、柴田元幸も絶賛~影響を受けたと公言しているけれど、それはあくまで75年に翻訳された際の衝撃をリアルタイムで体験したからだろうと。

確かにそれまでは重厚ぶってみたりマッチョであったりするものがアメリカ文学だったようだけれど、それはそもそも岸田秀が評するところの「アメリカは強迫的な性格神経症」。アメリカはインディアン虐殺でできた歴史の浅い略奪国家であることから目を背けるための大義名分、アメリカンドリームを売りにして来た「メイキングセンス」大国。こうした作品はそれに対する揺り戻しなんだろうと思う。文学におけるパンクでもある。そしてビートニクである。NY系とは違うにせよ。

だから衝撃!という人がいることは分かるが
音楽同様、俺はまぁ、こうしてかするように流し読みくらいで充分だ

俺は意味を探したい、メイキングセンスの方が好きだ

そう言えば
「ストップメイキングセンス」と歌ったデビッドバーンは「アメリカンユートピア」で結局のところ、メイキングセンスしようとしていてそこが少しうざかったな。。。。てことは既にこのnoteでも記しましたが。。。

ブローティガンも結局自殺だし、、、

「ストップメイキングセンス〜意味を求めない」生き方は、幼児的で、ある種の羨望の眼差しは集めることができるんだろうけれど、そのまま生き続けることは苦しそうに俺には見える。

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