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生誕140年 竹久夢二のすべて

京都2日目は嵐山です。
まず福田美術館で「生誕140年竹久夢二のすべて」を見ました。こちらの美術館は本当に良い場所にあり、併設のカフェから渡月橋と川が良く見えます。嵐山が人でぎっしり混雑している時でも比較的落ち着いた雰囲気の中で美しい絵を鑑賞でき、眺めの良いカフェでゆったりとコーヒーとパニーニを楽しむことができるのです。

二人舞妓

竹久夢二はあまりにも有名なので、ここで改めてご紹介するまでもないと思います。福田美術館には、竹久夢二と親交のあった河村幸次郎氏が収集したコレクションを所蔵していて、それを今回一挙公開するということで楽しみにしていました。
「夢二式美人」と呼ばれた美人画はもちろん、油絵や小説の挿絵(小説も書いていた)、楽譜の表紙、千代紙のデザインなど、その才能は多岐にわたっていて「クリエーター」としての魅力が見渡せる内容になっていました。

青春譜

こちらの「青春譜」はキャンバスに油彩で描かれたものです。こういった絵を10点制作していたらエコールド・パリのメンバーに挑戦できた、とも言われたとか。

切支丹伴天連渡来之図

夢二は旅を愛した画家でもあり、風景画や憧れの長崎を描いた作品も多く残しました。

セノオ楽譜No.413 「野薔薇」

音楽の造詣も深かった夢二は、楽譜の表紙絵なども手がけました。セノオ楽譜や中山晋平作曲全集の原画の展示があり、なかなか面白かったです。
おおむね面白く美人画は美しく、とても楽しく鑑賞したのですが、夢二が30代の頃に当時15歳だった少女(モデルをしていたお葉)に宛てた恋文の展示があり、かなり熱烈なもので「心も身体も自分のものに」的なことまで書いてあり結構ドン引きでした。
そして嵯峨嵐山文華館へ。こちらでは「ふぁんファンFun」という団扇や扇子をモチーフにしたり、実際に扇面に描かれた絵画などを集めた展示をしていました。

入口
北野恒富 「花」

このように日本画の中に扇子が描かれたものがあったり、有名画家の描いた扇面、企業広告の描かれた扇面、そして伝統工芸品である京扇子がどのような工程で出来上がるのかの紹介などもあり興味深かったです。

京都画壇名家団扇十二幅対より

竹内栖鳳や神坂雪佳、木島櫻谷など有名画家十二名による団扇は圧巻でした。

カフェ「嵐山 OMOKAGEテラス」からの眺め

こちらのカフェもなかなか良い雰囲気です。真夏はテラスに出る気にならないけれど、桜の季節、紅葉の季節などは本当におすすめです。
福田美術館のカフェは美術館のチケットがないと入れませんが、こちらはカフェだけの利用もできますので観光で疲れた時にでも立ち寄っていただきたいです。

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