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門司港レトロへ弾丸フェリー一人旅

九州の東端、門司港まで行ってきました。同世代のYouTuberの方がフェリーの一人旅を楽しんでいらっしゃる動画を見まして、フェリー旅楽しそう!まだ乗ったことがないし、乗ってみたい!と思ってしまい、自宅から一番便利に行けそうな神戸の六甲アイランドのフェリーターミナルから出ている阪九フェリーに乗ることにして、神戸~新門司航路を利用して行ける観光地はどこだろう…と色々検討して門司港レトロを散策することにしました。
金曜日の夜20時出航で、翌日土曜日の朝8時30分に新門司に到着の便で行き、土曜日に一日中遊んでその日の夜20時のフェリーで神戸に帰ってくる、いわゆる「弾丸フェリー旅」です(そういう言い方を今回の旅で初めて覚えました)。

六アイのフェリーターミナルまでは阪急御影、JR住吉、阪神御影それぞれの駅を通る送迎バスがあり、とても便利に行くことができます。到着後の新門司からもJR門司駅、JR小倉駅へ送迎バスで送り届けてもらえます。
今回は「せっつ」という船に乗り、往復ともデラックスシングルという個室をとりました。インターネットで予約をすると2割引きになり、往復で2万円弱というお手軽さです。

パイシュー

船内の売店で阪九フェリー名物のパイシューを買い、お部屋でいただきました。サクサクしていて美味でした。夜の8時出航ですので、軽く食べてから乗りましたから船内ではおやつのみ。その売店で、翌朝の焼き立てパンの予約ができるようになっていて、スープやサラダをつけたセットもありました。今回はスープセットの予約をして部屋で朝ご飯をいただいたので、レストランは使いませんでした(帰りもそんな感じだった)。

さて、フェリーの到着した新門司から送迎バスに乗り込み門司駅で降りて、そこからはJR鹿児島線で門司港へ。案外電車の便数は多いし、門司駅から門司港まではそんなに時間もかかりませんでした。

旧大阪商船門司支店

門司港の駅舎自体がとてもレトロで素敵で、駅舎の中?隣?なのかな、にレトロな雰囲気の素敵なスタバがあり、そこで時間調整のためにカフェラテをいただきました。

目的地の一つ、出光美術館(門司)の開館時間が10時なので時間をつぶす必要があったんです。駅から歩いて10分足らずのところに美術館があります。

出光美術館(門司)入口

出光美術館といえば東京の丸の内のビルの上にある、眺めの良い美術館しか思い浮かびませんでした。今回、門司港レトロ地区を調べて初めて、出光興産の創業者である出光佐三氏が門司港にゆかりのある人だと知りました。そして、そのゆかりの地に2000年に開館したということで、丸の内の美術館よりも新しいようです。

展示室入口

11月から12月にかけては、「仙厓の時代―江戸絵画の愉しみ」を開催しています。仙厓さんは日本最初の禅寺、博多聖福寺の住職を勤めた方でユーモアにあふれた洒脱・飄逸な「禅画」を描いたことで知られています。その仙厓さんの描いた禅画を中心に、出光コレクションの中から応挙や歌麿、北斎などの同時代の絵師の絵画も並べていました。出光佐三氏の最初のコレクションが仙厓の作品だったそうで、かなりお好きだったようです。
3階の展示室には唐津焼を中心にした陶磁のコレクションの展示があり、仙厓が絵付けをしたものも見ることができました。

焼きカレー

美術館を出てからはランチに焼きカレーを食べて(門司港レトロ地区では、焼きカレーが一押しらしくてそういうお店が多かったです)、関門汽船に乗り巌流島へ行きました。ここは、かの宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の場所と言われていて、島の本当の名前は船島と言うそうですが、決闘で命を落とした佐々木小次郎の剣の流派である「巌流」をとって巌流島と呼ばれるようになったそうです。

武蔵・小次郎像

この島で「佐々木巌流之碑」があるのを見て、人は敗者に同情をして気持ちが傾くのだなあと思いました。命を落としたのだから、なおさらですかね。

佐々木巌流の碑

また船に乗って門司港へ戻り、関門海峡ミュージアムへ行きました。

関門海峡ミュージアム

こちらの展示は入場カードのQRコードを使ってクイズに答えて、そのQRコードをスマホで読み取るとクイズでGETしたおみやげ画像をダウンロードすることができたり、とてもインタラクティブなものでした。

幼い安徳天皇と二位の尼 海中に沈む建礼門院
(ホリ・ヒロシ)

海峡歴史回廊というコーナーでは、海峡を舞台とした歴史ドラマを人形で再現、ものすごく豪華な作家による人形たちでした。美しく迫力もありました。

巌流島の決闘
(内海清美)

巌流島もありました。私は、こちらのコーナーが一番面白かったなー。

焼きバナナシェイク

門司港はバナナの叩き売りの発祥の地だとかで、「門司港バナナ資料室」というものもありました。

帰りはJR小倉から送迎バスに乗り、新門司からフェリーで神戸に帰ってきました。なぜ門司港から近い門司駅から乗らなかったかというと、始発が小倉なので始発から乗る方がバスの遅れなどでやきもきすることなく安心できるのではないかと思ったからで、それは正解でした(結構遅れた)。

今回の一人旅は往復ともフェリーで、すごく疲れて帰ってくるんじゃないかと自分では思っていたのに、実際には個室でゴロゴロ寝ているうちに移動できてしまうのでラクでした。一応酔い止めを飲んで船酔いに備えていましたし、体調も悪くなく元気に帰ってくることができました。フェリー旅、良いかも。また乗りたいな。

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