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法華経絵巻展絵解き

中之島香雪美術館で現在開催されている特別展「法華経絵巻と千年の祈り」のイベント「法華経絵巻展絵解き」に行ってきました。展覧会については先日見に行った時の記事がありますので、公式サイトとともにリンクを貼っておきますので説明は省略します。

講師は浄土宗の僧侶である桝田英伸氏で、僧侶をされながら各地で絵解きの講演などもされている方だそうです。「法華経」は、実は浄土宗では用いないそうで、この絵解きのために法華経について勉強をし直したと仰っていましたが、桝田氏は大学で仏教を専門に学んでいらっしゃいますので、ご本人は「法華経については素人」なんてことをおっしゃったものの、実に分かりやすく順を追ってお話しして下さいました。

いただいたプロフィール

絵解きは、桝田氏による1人2役の漫才というスタイルで行われ、ちょっと笑えるネタなども入れながら分かりやすい言葉で法華経とはどのようなお経なのか、なぜ絵巻にしたのか、今回の展覧会では絵巻だけではなく掛け軸の絵もあり、絵巻と掛け軸の使われ方の違い、写経が大規模な祈願だったものから個人的な追善目的に変わっていったこと、平家納経の話にまで及びました。
また、法華経は誰でも未来に仏になれるという教えが書かれていて、法華経が出てくるまでは仏になれるのは釈迦に指名された弥勒だけだったということ(上座部仏教)、日本にはかなり早い時期に入ってきていて聖徳太子が法華経について説いた『法華義疏』という書があるとか、かなり細かく面白い内容でした。

今日の講演は、動画に撮っていて近く公開されるそうですので、詳しい内容はそちらをご覧になっていただくのが良いかもしれません。

桝田さんのYouTubeチャンネルのリンクです。

また、桝田さんから「皆さんに、とても良い展覧会だということを広めてあげてください」と最後に言われましたし、私自身ももう一度見に行こうと思っていますので、こちらを読んでいらっしゃる皆さんにもおすすめしたいです。11月24日までの開催です。

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