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茶碗 茶の湯にふれる

ちょっと新幹線に乗って遠出をして岡山市に行ってきました。新神戸から岡山まで新幹線だと1時間もかからないんですね。朝、京都なんかに行くのと同じくらいの時間に家を出て新幹線で岡山へ。

最初に訪れたのは岡山県立博物館です。岡山駅からバスで10分くらい。後楽園の入り口の横にある博物館です。こちらでは特別展「茶碗 茶の湯にふれる」を開催しています。

こちらの展覧会は少し前にSNSで話題になっていたもので、国宝の志野茶碗や九博の油滴天目など、全国から有名な茶碗が勢ぞろいという展覧会です。
展示室内は写真撮影不可でしたのでフライヤーの写真をお借りしています。

国宝 志野茶碗 銘 卯花墻
16−17世紀

面白いと思ったのは、作品についているキャプションに茶碗の重さの表示があったことです。解説もとても詳しくて、勉強になりました。
また、会場内で「8Kで文化財 ふれる・まわせる名茶碗」という体験コーナーみたいなものをやっていて、名作茶碗の形状のコントローラーを動かして8K画像の茶碗を動かしてみることができました。こうして触れてみる体験ができることから、キャプションの重さの表示があったのかなと思いました。

重文 黒樂茶碗 銘 ムキ栗
16世紀

会場内のベンチに閲覧用の図録が置いてあり、持ち歩きやすい小さい判型で(B6ですかね)お値段も手頃だったので帰る時に受付で購入しました。
この展覧会は入館料が450円、図録が1,000円というお手頃さで、本当に良いのか心配になるくらいでした。図録は会場内のキャプションや解説が掲載されていて、プラスアルファのコラムも充実していました。勉強になります。

博物館を出て、歩いて夢二郷土美術館へ。こちらの美術館にはart cafe 夢二というカフェがあり、もうお昼過ぎだったので美術館に入る前にカフェでランチをいただきました。テーブルの柄や、壁紙などのインテリアが夢二のイメージで仕上げられていて、素敵な店内でした(お料理もおいしかったです)。

夢二郷土美術館

美術館は、夢二の生涯についての動画を上映するお部屋があったり、企画展では小中学生の「子ども学芸員」のお子さんたちが作品の紹介や感想を書いたものが作品と一緒に展示してあったりで面白かったです。
その中に、タバコを手に持ってお酒を飲んでいる女性の絵について小学生のお子さんが「これは喫煙室でしょうか」「タバコを吸いながらお酒を飲むなんて、不良のたまり場なのでしょうか」などと書いていて、私(50代)が子供の頃はごく普通のレストランや喫茶店でタバコを吸っている人を見るのは良くあることでしたが、今の小中学生は分煙が当たり前の認識なんだなと思いました。

フォトスポットにて

そして午前中のバスの中から見えて気になっていた岡山市立オリエント美術館へ。

ここはオリエント世界の考古・美術・民俗資料を専門的に収集・保存し、調査研究に基づいて、展示・公開しながら、古代から現代にいたるオリエントに関するさまざまなトピックをいろいろな視点から紹介するミュージアムだそうです。こういったテーマのミュージアムが市立でやっているというのは、かなり珍しいと思いました。

岡山市立オリエント美術館

「シティ・ライフのはじまり、オリエント」という企画展をやっていて、5千年前にはじまったオリエント世界の都市で、どのような生活が営まれていたのか、現代に通じる技術や道具が既にあったことなどが感じられる展示で、見入ってしまいました。

岡山駅まで歩いて戻り、駅の中のショッピングモール内でお土産を購入して新幹線で帰ってきました。日帰り岡山旅行、結構いろいろ見ることができましたが、日帰りでは見きれない場所もたくさんあり心残りもあります。またいつかゆっくり行ってみたいと思います。

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綾小路
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