見出し画像

印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵

去年の12月30日もそうでしたが、家族が皆遊びに行ってしまったため自分ひとりで大掃除をするのも癪にさわりますし、「美術館納め」に行ってきました。大阪の阿倍野にあるあべのハルカス美術館で開催されている「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」です。

美術館入口

パリで第1回印象派展が開かれてから150年、当時のパリには世界中から多くの画家が集まり、印象派に触れて学び、そして自国へ帰っていきました。ウスター美術館はアメリカの美術館ですので、アメリカの作品を中心に、印象派の影響の各国への広がりを見ていく展覧会でした。

クロード・モネ 睡蓮 1908年

ウスター美術館は開館以来、印象派の作品を収集してきたそうです。特に、モネの「睡蓮」を1910年に美術館として世界で初めて購入したのだそうです。その購入にいたるまでの文書でのやり取りの資料の展示もありました。上の「睡蓮」は1908年に描かれていますから、2年後に購入したことになります。

ポール・シニャック ゴルフ・ジュアン 1896年

平日の17時以降だと全作品の写真撮影がOKだったようですが、それ以外の時間帯は「写真撮影OK」マークのついた作品のみの撮影でした。

フランク・ウェストン・ベンソン ナタリー 1917年

日本人の作品として黒田清輝の「草つむ女」、久米桂一郎、斎藤豊作などの作品が国内の美術館所蔵のものが展示されていました。黒田は約9年間フランスに留学してラファエル・コランに師事し、展示の「草つむ女」はフランス滞在中に描かれた作品とのことで、印象派の手法を取り入れた柔らかい光を感じさせる美しい作品で、黒田もこんな色合いの作品を描いたんだ~と少し感動し、戻って2回見てしまいました。
東京富士美術館所蔵のもので、下のリンク先に紹介されています。

https://www.fujibi.or.jp/collection/artwork/00036/

デウィット・パーシャル
ハーミット・クリーク・キャニオン 1910-16年

印象派の影響を受けて描かれたアメリカの景色は、やはりアメリカっぽい雄大さがありつつも柔らかく温かい光を感じます。

チャイルド・ハッサム
コロンバス大通り、雨の日 1885年(絵ハガキより)

特に私が気に入ったものは上のハッサムの作品です。コロンバス大通りというのはボストンの通りの名前だそうです。

あべのハルカス庭園からの眺め

印象派を見た後に空を眺めると、なんとなく空の雲にピンクみを感じませんか?

2024年の記事はこれで最後になります。皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

いいなと思ったら応援しよう!

綾小路
Thank you!