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進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち
京都の嵐山にある福田美術館で「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」を見てきました。今日の嵐山はポカポカと暖かく、美術館からは川で船あそびの船がたくさん見えていました。
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今回の展覧会は「竹内栖鳳展」ではないところがミソで、竹内栖鳳(1864~1942)にスポットを当てつつ、彼が誰に師事し誰のどういう影響を受けていたのか、そして彼の弟子たちを紹介しながら作品を少しずつ見ていく流れになっていました。館内は一部を除いて写真撮影が可能です。
まずは竹内栖鳳の作品を見ていきます。
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栖鳳は輪郭線を描いて中を色で埋めるという描き方ではなく、色の面を大胆に画面に配置する手法で描いているため、白鷺のふんわりとした羽や、植物の柔らかい動きが表現できているとのことです。
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三越百貨店の「淡交会」という画会があり、それに参加していた川合玉堂、横山大観、竹内栖鳳の3人の合作です。栖鳳は右の春の山を描いています。
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栖鳳といえば藤田美術館所蔵の「大獅子図」があり、細かい毛まで描いたライオンの作品がいくつかあります。それまでの日本画の獅子といえば唐獅子を描くことが多かったのですが、栖鳳はヨーロッパから帰国後に写実的なライオンを描き話題となったそうです。
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この図が掲示されていましたので、栖鳳の弟子たちの名前とそれぞれのグループがよく分かりました。栖鳳は教育者としても秀でた人で、画塾「竹杖会」では講評や意見交換が行われていたそうです。
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竹内栖鳳の先人として円山応挙、呉春、松村景文などの作品が並び、彼ら円山・四条派の写実の流れを汲む者として栖鳳がいて、竹杖会の西山翠嶂や上村松園、橋本関雪などが並び、国画創作協会(京都の若い日本画家たちによるグループ)の土田麦僊や小野竹喬が、さらにその流れを受け継ぐ池田遙邨や福田平八郎などが…という流れがよく分かる展覧会だったと思います。
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展示を全部見終えたら、館内のカフェ「パンとエスプレッソと福田美術館」で渡月橋を眺めながらパニーニをいただき、ショップで気に入った作品の絵ハガキを購入しました。
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次回展示のフライヤーもいただいてきました。「君があまりにも綺麗すぎて」
美人画を集めた展示だそうです。タイトルもフライヤーも素敵すぎませんか?次回もまた見に来ます。
ランチのあと、嵯峨嵐山文華館にも行ったのですが今回は内容がコラボではなかったので記事を分けて書こうと思います。
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