Billy Strayhorn - the peaceful side
the other side of Billy Strayhorn
もし、ストレイホーンがエリントンと出会っていなければ
どんな音楽家になっていただろう。(想像し難いですが)
1961年、パリ。
エリントンをはじめ、エリントニアンとも離れ
録音された「the peaceful side」
これが素晴らしい。
piano、voices、strings、bassという
ちょっと珍しい編成、
ジョン・ルイスを彷彿とさせる演奏。
ここ2~3年で手に入れたレコードの中で、特別に好きな一枚です。
近年では、ポール・トーマス・アンダーソン監督の
「ファントム・スレッド」で Day Dream が使われていたりしました。
ストレイホーンのことを考えたとき、エリントンのことを
切り離すことは出来ないし、その逆もしかり。
しかし、多忙を極めたエリントンとの仕事の合間に、
"peaceful side"を求めて、自分のやりたいものを作って
いたとすれば。
また、もう少しリーダー作をたくさん録音する機会に
恵まれていたら、どんな素晴らしいレコードが
生まれていたのだろうと、想像してしまいます。
エリントンとの仕事が素晴らしいのはもちろんのこと、
"エリントンの右腕"ではない、the other sideの
ストレイホーンをもっと聴きたかったなあ。
そういえば、このレコードのTake The "A" Trainを聴いて、
あの決まりのイントロのは発車のベルなんだって
今さら気付きました。笑
都会を走るエリントン、
ストレイホーンは田舎道を行く。