いのししチャーシューメンの真髄
国道162号線(周山街道)沿いに、珍しい<いのししラーメン>を食べられる「キャプテン」というお店がずいぶん昔からある。昔から162号線が好きだから(京都に来てはじめて住んだのも162号線沿い)何度か行ったことがありメチャ美味しいねん……というような話をしていると、アート会長が「食べに行きたい」と。
「じゃあ行きたい人で食べに行こう」と希望者を募って車を走らせたのが昨日の昼。スウィングから車で約1時間。<いのししラーメンを食べに行く>という仕事。いい。とてもいい。 猪肉や鹿肉の餃子やライスをプラスで頼む人もいたが、そりゃあ全員いのししラーメンを注文(スープは醤油、味噌、味噌とんこつ、塩の4種類から選べる)。
僕は「一生感動 一生青春」の精神を都合よく持ち出し、肉満載の<いのししチャーシューメン>に初チャレンジ。 意外にクセがなくデリケートな味わい、でも豚や牛とは違う独特な深い風味がある……とかなんとか分かったような能書きを垂れながら、ともかく「旨い旨い」と皆あっという間に平らげてしまった。 満足し切ってお会計。
僕の番が来て「いのししチャーシューメン」と言うと「870円になります」。いやいや安すぎる。それは普通のチャーシューメンのお値段ですよね。間違えてますよ。
「いや、チャーシューメンじゃなくって、いのししチャーシューメンの方です」
「あ、いのししの方だった? もっとちゃんと聞けばよかった、ごめんなさいね」
僕だけ器が白かったので「みんなのは黒くてカッコいいなあ」なんて言ってたのだが、そういうことだったのか。
でも僕は普通のチャーシューメンを<意外にクセがなく、デリケートな味わい、でも豚や牛とは違う独特な深い風味>を堪能しながら、それも半額以下の価格で、いのししチャーシューメンとして食べることができたのだ。
メチャ恥ずかしかったが、幸福な舌を授けてくれた両親に心から感謝。
それにみんなが「また行きたい」と言ってたのでまた行ける。