感謝! 世界新記録を樹立しましたが!
クリスマスイヴイヴの夜、夜中に大泣きした。
涙が溢れ出して止まらなかった。
夢の中で陸上競技の何かの種目で従来の記録を0.01秒更新し、世界新記録を叩き出したのだ(現実にはないっぽい妙な距離を走った気がする)。歓喜の中、さまざまな感情が押し寄せてきたか?
いいえ、200%感謝しかありませんでした。
これ全方位、全世界に対してちゃう? くらいの勢いでとめどもなく「ありがとう! みんなありがとう!!」が溢れ出してきて、涙が泉のように湧き出てきて止められなかったんです。
リアルに偉業を成し遂げた人たちがほとんど例外なく、まるで決まり事のように感謝の意を表しまくる理由が、(経験してないけど)経験してみて「ああ、こういうことだったのか」と、はじめて心の底から理解できた。むしろ思いを伝えきれず、言葉の限界にもどかしさすら感じてしまうのが実際なのだろう。
世界記録を出すなんて、どれだけ願おうが努力しようが誰もが手にできる現実ではない。
五輪で金メダルを取れるのもメジャーリーグでプレーできるのも、才能なのか、才能に加えた努力なのか、ただの運なのか偶然なのか、理由なんて分からない。僕は大谷翔平選手の活躍にフィーバーしていたひとりだが、彼の移籍を巡ってお金にまつわる話題がバカバカしいくらいにフィーバーしているのを見て少々白けてしまった。
またカネか、けっきょくカネか、ほしいけど。
(経験してないけど)経験してみて分かったが、あの感謝感涙の大フィーバー、至福の時間は1,000億円あったって絶対に買えやしない。でも夢はタダ。しかも夢は夢だけど、夢を見てる間は夢って分からないんだからそれが現実なのだ……んにゃ、現実とは言えないまでも”現実みたいなもん”なのだ。
え? なんの努力してない? いやいや、だからなんの努力もせずに世界記録出しちゃう方がスゴくない? ほんま日本人は努力、努力、努力が好きでんな。
……と熱く力説しても、現実世界の人間共のなんてつまらないこと! ヘラヘラ人を小バカにしたような表情を浮かべるだけで誰も共感も称賛もしてくれないので、溢れる感謝の念なんてどこかに消し飛んでしまった。現実も夢みたいなもんなのに。「一期は夢よ ただ狂え」って言うじゃない。
とは言え確かに現実は厳しい。とりわけ今年は間違いなくスウィング史上新記録の激しく厳しい1年だった。
情報や誘惑や流行に惑わされず「何が大事なのか?」「何を大事にすべきなのか?」を見極め、来る年はこれまで以上に地道な歩みを重ねてゆきたい。
スウィングは明日で仕事納めですが、僕は一足先に今日で納めます。2024年もスウィングをどうぞよろしくお願いいたします!
ゆく年くる年、良い夢を。