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もはや限界を超えちゃってる資本主義社会の中で
スタッフミーティングとか少し先の未来の準備とか、クソ夕方の、クソ忙しい時間に電話をかけてくるのはもちろんQちゃんである。
そして運良く電話に出てしまったのはあやちゃんだ。
「明日のヘルパーさん、来るんかな?」
「それはヘルパー事業所に聞いてください」
「知ってるかなと思って」
「スウィングが知ってる予定はQさんから聞いてる予定なんだから、わかるわけないじゃないですか」
「そうやな」
最後はあやちゃんもQちゃんも笑っていた。
はたで聞いていた僕たちも、時間の無駄としか思えない、あまりにトンチンカンなやり取りに吹きだしてしまった。
もはや限界を超えちゃってる資本主義社会の中で暮らしてゆくからには、ときどき効率(もどき)や合理性(もどき)から思い切り距離をとって笑わないと、息ができなくなってしまうもの。