綺麗な字ですね。
おはよう。
「字が綺麗ですね。」
就活生の時、面接官のその人は、私の履歴書を見てそう言った。
「キミの字、覚えてるよ」
母校の文化祭に行ったとき、担任ではない物理の先生からそう言われた。
今の字体は少し変わったものだが、当時は意思が強めな字をしていた。
それも、中学の時に同じクラスだった子の字を見て影響されたからだ。
シャープペンで書いているというのに、彼女の字は筆で書いたかのような達筆さだった。感動した。
シャープペンで筆のように字が書けるなんて。
見よう見真似で書いたものの、左利きの私は右利きのようにうまく字を表現できないこともある。と、言い訳を言っておこう。
今改めて自分の字を見返すと、当時より柔らかくなったものだ。
ちょっとばかし右上に向かって書く傾向がある私の字は、学生の時に大きく堂々と書くだけではなく、強弱をつけるようになったみたいだ。
隣の字との大小のバランスなんか考えて書いちゃって、気取ってるな。
字が綺麗って、素敵な要素だけど、中学の友達でめちゃくちゃかわいい子の字がお世辞にも綺麗と言えなくて、そのギャップはとてもかわいかった。
男性が丸っこい字を書くのは、微笑ましくて個人的に好きだけどね。
履歴書を綺麗に書いて出したその会社は、見事に落ちたんだけどね。
だから、字が綺麗って、とても小さいことなのよ。
今日もいってらっしゃい
そして、おかえりなさい
文章にあった絵を書いてくださる方、募集していたり。していなかったり。