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歌っておどって覚える 7+7は14 ♪

この前の記事とダンス繋がりで、小学1年生の実践(鎌倉の畑中由美子先生の実践)の紹介をします。

小学1年生では、繰り上がりのある足し算も勉強します。
大人になった今では、7+7なんて、なんてことない秒で答えられる問題でしょう。

でも、1年生にとっては、なかなかの難問。
指で数えて答えを出す子もいますが、1年生の終わりにはスラスラと答えが言えるようになるのが目標になります。
ブロックを数えて答えをだしたり、計算カード(表に問題、裏に答えの書いてある暗記カード)をやったり、友達と問題を出し合ったり、いろいろな方法に取り組んできましたが、7+7や7+5などは、合格者がなかなか増えない問題でした。

 そこで、担任の畑中先生は、マルチ知能や「やる・き・ちゅ(やる気・記憶・注意)」を使ってどうやってらいいか考えてみようと投げかけました。

「おんがく」の力や「体」の力をつかって何かできないかな?と投げかけると、A君が「思いついた!」と手を挙げてくれました。
「でも…はずかしい。」ともじもじしながらも、「7たす7は14!」と
体を右、左と揺らしながらダンスを披露してくれました。

A君が踊ったダンスの解説(動作を言葉だけで表現するのは難しいですね。だから、いろんなマルチ知能を使った方が分かり易いのです。下記のダンスどなたかイラスト化してくれないかなあ)。

①「7たす…」 (ダンス動作:冒頭のイラストのトラのように右手と左手で7本指をつくり、右に傾く)

②「7は」 (ダンス動作:冒頭のイラストのトラのように右手と左手で7本指をつくり、こんどは左に傾く)

③「14!」(ダンス動作:右手は1本指、左手は4本指を立てて[14を表現している]、大きく手を挙げる。YMCAダンスの「Y」の形) 


この後の休み時間、ずっとA君考案の7+7ダンスを楽しそうに踊っているグループがいて、とても微笑ましかったです。
そして、学年末のテストでは7+7=14の正解率はとても高かったそうです。

紙と鉛筆だけでない勉強のアイデア、これからも紹介していきます。
ではでは。

追伸 新刊の「特別支援教育とアクティブ・ラーニング」(金子書房)では、畑中由美子先生の小学2年生「かけ算」の実践も収録されています。よかったらお手に取ってみてください。

新刊「特別支援教育とアクティブ・ラーニング」(金子書房)の表紙イメージ


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