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【2023年版】M-1グランプリ「真空ジェシカ」の感想を語らせてくれ

こんにちは、すいっちです。

今さらM-1の振り返りしている人いないと思うんですけど、あえて今やってみます。

2021年のM-1記事で、真空ジェシカの根本的な凄さは語り尽くしたつもり。
※ちなみに2022年版はない。

なので今回は特に好きだったボケやツッコミを軽く書こうかなと。

あっさり書くつもりなので、お気軽にどうぞ。

エンジンのスマホ

短い言葉で強い。シンプルなのに、聞いたことが無いボケ。

ボケの意味は分かるのに、そのボケにたどり着いた途中式が全く分からない。

一般化されたボケ(属人化されていない、誰が言っても面白いボケ)なのに、川北さん特有の感じが伝わってくるのが凄い。

後科二犯

音声で聞いた瞬間は「こうか」が何を指すのか分からなかった。

後に続くガクさんのツッコミで「前科」と対をなす「後科」だと分かった。

「意味が分かると面白いボケ」が個人的に好きなので、これはグッときた。

  • 「前科」と「後科」

  • 古いの象徴である「エンジン」と新しい象徴である「スマホ」

対をなすボケが川北さんの醍醐味だなと思う。

映画泥棒が勝った!

これも真空ジェシカの醍醐味が詰まったボケだなと思う。

倫理やモラルに反するような言動を直接的に言わず、ボケに昇華させることで間接的に伝えるという姿勢が好き。

先述した「後科二犯」もそうだし、

2022年のM-1決勝で見せた「シルバー人材センター」のネタで言うと、
「AEDが使われた形跡がある」とか、「目はまだ死んでいない」のボケもそう。

他のコンビも非常識なボケがあると言われればそうなんだけど、真空ジェシカはそれ以上の”タブー視された何か”に踏み込んでいる気がする。

恐ろしいほどにボケの精度が高く、上手にカモフラージュしているから気づきにくいけど。

真空ジェシカの漫才はそういう危険な雰囲気が根底に流れているから、怖いもの見たさで惹きつけられてしまうのかなと思ったり。

まとめ:真空ジェシカの覚悟

今まで真空ジェシカを見てきて、自分たちが面白いと思った笑いを貫く姿勢を感じてきた。

ラジオを聴く限り、周りの大人たちに相当怒られてきたんだろうなと思う。

それでも世の中に自分たちの笑いを通すために続けてきた(もちろんチューニングもしつつ)。

僕も真空ジェシカには、笑いの”癖(へき)”を相当にねじ曲げられてきた自覚がある(もちろん良い意味で)。

センス系の漫才を王道にのし上げ、世の中に受け入れられる下地は整ったはずなので、今度は是非とも優勝してほしい。

アングラなものがメジャーへ羽ばたいていく一種の寂しさもあるけど、さすがにこの実力と功績は認められるべきだと思う。

一方で、真空ジェシカは正統派漫才へのカウンターだとも感じているので、優勝すると漫才がやりづらくなるのかなと思ったりもする。

だけど、M-1決勝に3年連続で進出するくらいだから、優勝後もそれなりにチューニングしてくれそうでもある。

少なくとも、決勝上位3組の最終決戦に行っている姿は見たいなあと。

とにかくM-1お疲れさまでした!
2023年も面白い漫才をアルティメットありがとう。

おわり

▶2021年M-1の真空ジェシカの感想はこちら

▶真空ジェシカの用語集はこちら

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