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育休明け、「はたらく」と「子育て」の私の場合▷大瀧 聡美さん
今だから思い返せる、育休明け
初めて子どもが生まれて、育休明けを迎えたり、仕事する時は、多少なりとも不安やもやもやを抱えがちなのではないでしょうか?
不安の正体は、「やったことがないから、分からない。」に尽きるのでは?と思います。
はじめて利用する保育園や幼稚園のルール、かかわる先生、復帰後の職場、パートナーとの役割分担、職場の状況、自分自身の働き方や、考え方、などなど…。
これまで自分自身のことは、「こうしたいなぁ~」という一存で決められたことも、周囲や環境の状況に左右されることも多くなります。
どんなに準備をしても、「なんだか分からないまま過ぎていった…!」ともなりがちなのが、その渦中にいる時かなぁ、と思うのです。
仕事と子育てを行き来できて楽しい!
この両立はなかなか辛い…!
体調がついていかない、、、
どちらもやりたいけど時間がない!
などなど、さまざまな想いを1人1人が抱えていると思うし、どの想いも自分の中にあったりします。
そして案外、「こうしなければならない」というのは、ないのです。
自分の中で仕事と子育てなど暮らしとの調和を「自分らしく」図れるのは自分だけ。そのヒントとして、ソーシャルワーカーの「はたらく」と「子育て」をお届けします。
▼今回ご紹介するソーシャルワーカー
大瀧 聡美
社会福祉士/精神保健福祉士/保育士
私は現在、5歳児と0歳児の2人の子育て中です。
長女は10ヶ月のときに保育園に預け(0歳児クラス)、ソーシャルワーカーとして病院勤務に復帰しました。
今回5年前の育休を振り返り、どのように過ごしていたか、育休中や復帰後に関して、5年前の自分に伝える気分で書きたいと思います。
「こうしなければならない」というのはないが、でも知らないより知っていたほうが気持ちが楽になることもあるので参考までに読んでいただけると嬉しいです。
育休中の過ごし方
妊娠中に育休中は「こうしたい!」など色々考えていましたが・・・実際は、初めての子育てに必死だった10ヶ月間を過ごしていました。
どのように過ごしてたの?と聞かれることが多いですが、「子育てしていた」が一番しっくりくるかなと思います。正直、最初の数か月は記憶が曖昧ですし、気づいたら月日が経っていました。
午前中は子育て広場に行き、一緒に昼寝をし、気づいたら夜で、また朝がくる。今まで働き詰めだった生活から180度変わった生活を送っていました。
子ども中心で生活を送っていたので、社会から離れていくこと、気づいたら一日誰とも話していない日もあり、気持ちが凹んだり、仕事復帰への不安が募るときもありました。
冬には保育園を申し込み、1月末に保育園が決定。そこからは4月の復職に向けて、職場に連絡したり、保育園の入園準備していたら、気づいたら4月になり、育休が終了しました。
育休中に準備していてよかったこと/しておけばよかったこと
あっという間の育休期間でしたが、復職後に起こりそうな課題に関して、復帰すると、こんな風になるんじゃないかな…と心配していたことは、以下のようなことでした。
【 復職直後に起こりそうな課題 】
・家事が回らない
・子どもの風邪などで仕事を休みがち
・仕事についていけない
仕事に復帰することにより、時間に追われて家事が回らないのではないか、復帰後はよく子どもが熱を出すと聞いていたので仕事を休む必要があるのではないか、しばらく休んでいた仕事についていけるか…こんなことが心配でした。そこで、育休中からこんな準備をしていました。
<準備したこと>
・断捨離(物を減らして、選択肢を減らす)
・食料や日用品宅配の手配(いくつか試して、ライフスタイルに合うものを選択)
・1日のスケジュールをシミュレーション(復帰前の2月頃から復帰後のスケジュールで1日を過ごしてみる)
・病児保育やファミリーサポートの登録
・風邪がひいたときに誰が休むのか、迎えにいくのかを夫婦間で話し合い
・事前に職場に行き、現状の仕事の状況などを聞いておく など
実際に、復帰してからは準備をしていたおかげで特に食料や日用品の宅配が役立ちました。おかげで、週末に子どもと一緒に遊ぶ時間が増えたり、少しでも休む時間がとれました。一方で、家事を可視化をしておけばよかった!と思いました。私自身が風邪でダウンしたとき夫にお願いするのも疲れてしまい、家事周りが滞ったことがありました。現在二人目育休中ですが、週次などの家事をリスト化してお互いに確認できるようにしました。
※番外編※
保育園の慣らし保育中の期間はぜひ自分のために時間を過ごすことをおススメします。1人映画、友達とランチ、買い物・・・など。
(私はこの期間をゴールデンタイムと呼んでいました笑)
復帰後にやってみてよかったこと/やったらよかったこと
復帰してワーママ歴6年目になりますが、まだまだ日々試行錯誤中です。子どもの年齢やその時の仕事や家族の状況によっても過ごし方が異なってきます。
長女のとき、復帰後しばらくは慣れない生活リズムや忙しさであっと言う間に数か月が過ぎていました。…。特に復帰直後は仕事も家事も頑張ろう!と気が張っていたと思います。
育休中に出来る限りの準備はしてきましたが、復帰後は実際は思っていたより時間がなかったり、想定外のことが起きたり、体力や気力が追いつかないこともありました。
復帰後にやってみてよかったこと/やったらよかったことには、こんなことがありました。
【プライベート】
・1人の時間を意識的につくる
(自分のために半休とる、週末に子どもを家族に預けるなど)
・NO家事dayをつくるために年に数回旅行にいく
(家事から解放される、楽しいいことがモチベーションになる)
・ファミリーサポートやベビーシッターの登録
(いつでも使えるようにすることで心の安定剤になる)
そして一番大切だと感じたことは、
・やめる勇気/頼る勇気をもつこと
(私の場合、これができるようになるのに時間が必要でしたが、できるようになってから気持ちが楽になりました。例)特定の家事を辞める/頼るなど)
【仕事】
・子どもが風邪をひいたらどれぐらい休むかを事前に伝えておく
(リスクを職場にも想定してもらう)
・いつ休んでも大丈夫なように業務を共有/可視化
(自分だけで貯めこまない、ケースなどは随時共有し記録を残しておく)
・周りが嫌がる業務を積極的に引き受けて信頼貯金を構築する
(何でも快く対応)
・常に感謝の気持ちを忘れない
仕事に関しては時間的制限による仕事の役割に制限があることで葛藤がありました。(担当したいケースなどの打ち合わせが朝8時や夕方18時のことが多く参加できなかったため)
私の場合、育休中に転職について選択肢を調べておいたこともあり、途中で働き方を変更し、より自分らしく子育てしながら働ける環境に近づくことができました。
今、過去の自分には「子どもが0歳なら母としてもまだ0歳。子どもと一緒に母として家族として成長していく過程を楽しんでね。悩んで進んでまた悩んで、、その繰り返しかもしれないが、確実に前に進んでいるから。」と声をかけたいです。
子育てしながらどのように働くか、過ごしていてくかは、正解がないからこそ、自分らしいカタチ、家族らしいカタチを築いていくこと大切。
ぜひ皆さんらしいカタチを構築するうえで、私の経験が1つでも参考になったら嬉しいです。