不可能を可能にさせる
ある患者さんから
抗がん剤の副作用で痺れて握力のなくなった手を、コップを握れるようになるまで回復させたコツを教えてもらいました。
興味津々のわたしに、その人は如才なく「毎日、マッサージを続けていました。時間だけはあるんでね」と言いました。
わたしは、「え…そ…それだけ?!」とひっくり返りました。
まるでテキーラ村上さんのダイエット本「痩せない豚は幻想を捨てろ」を初めて開いた時のような気分でした笑。
テキーラ村上さんの本には、確か前書きに「目新しいことは何もない、血と汗と涙垂れ流しダイエットだ」というようなことが書いてあるんですよ。(ダイエット始める時に毎日1回最初から最後まで読みまくってました。そのわりに細かい言葉を覚えていないですね)
ここで共通しているのは、やるべきことはシンプルなことだけということ。
なあんだ、そんなことか、というようなことです。
目新しい方法とかはいつでも耳に心地よく、聞いたことのない画期的なやり方はないものかとすぐに情報漁りに走ってしまいますが、現実はほんとうにシンプルです。それは普通に1日くらいなら誰でもできるようなこと。
その患者さんに「どのくらいの期間マッサージをしていたのですか?」と問いかけると、
「3年間くらいですかね。毎日。」
と答えが返ってきました。
奇跡や魔法がこの世界にあるとしたら、それは現実と向き合った上で必要な行動を積み重ねるメンタルが起こすものなのかもしれません。
別の患者さんですが、わたしが小説を書いているということを話したら、
「他の人がやっていない時になにかを積み重ねている人が、何かを作り上げられる人だと思います」
と言ってくれました。
「他の人がやっていないとき」というのは、きっとわたしでいうとYouTubeダラダラ見ることに費やしたりしているときのことなのでしょう。わたしがYouTubeダラダラ見ている間に、メンタルがちゃんとセットされてる人は強い意志のもと創作に命を注いだりトレーニングやリハビリをしたりしているんですよね。
自戒をこめて、たまにはためになる記事を書いてみました。
今日はゆううつすぎて、朝から筋トレをすると言ってたくせに「筋トレ…しなきゃ…できない…」と思いながら一日を過ごしました。早速奇跡の一つも起こせないクズ野郎ですが、ここで一生やらないと決めたらもっとクズなので、明日から頑張ろうと思います(死の予感)。