寒くなるとシフォンは作りやすくなるのか?
夏前に
「夏のシフォン作りは難しい?」
という記事を書きましたが、
これからの季節、
寒くなると作りやすくなるのでしょうか?
シフォンケーキ作りにどんな変化があるのか、冬のシフォン作りのポイントをお伝えします。
1. 冬の卵の特徴と使い方
寒い季節になると、卵白が水っぽくはなくなり、気温や室温自体が低いので、低めの温度で保存できます。
これはとても重要なことで、この環境はシフォン作りに大変適していると言えます。
では、なぜ卵白は「冷たい方が良い」とされるのでしょうか?
卵白は実は常温の方が泡立ちやすいのです。
ただし、常温で泡立てると泡が消えやすくなり、メレンゲの安定性に欠けます。
そこで卵白を冷やすことによって、泡の安定性を高めます。
しかし、冷やしすぎると今度は泡立ちにくくなるので注意が必要です。
私が考える卵白の適温は2度くらいです。
冷やしすぎず、適度な温度で卵白を保存し、メレンゲを立てていけるのがシフォン作りのコツですね。
2. 室温とシフォン作りの関係
お菓子作りは、暑いよりも寒い方が作業しやすいことが多いですが、シフォン作りでは少し違います。
卵黄生地は温かい方が卵白と混ざりやすく、生地がゆるみにくくなります。特にチョコレートや乳脂肪分の高い材料(生クリームなど)を使うときは、生地がゆるみやすくなるので、少し温かい状態を保つと良いと思います。
また、寒いとチョコレートが固まりやすいため、特にチョコレートシフォンなどは素早く作業をする必要があります。
暑すぎても寒すぎても作業効率が落ちるため、シフォン作りにとって「人間が快適と感じる温度」が一番適しています。
結論:作りやすい環境を整えることが大事
結局、冬だからシフォンが「特別作りやすい」わけではありません。
夏と比べて少し作りやすいかな、という程度です。
シフォン作りにこだわりたいなら、季節を気にするよりも
「作りやすい環境」
を整えることが大切ですだと私は思います。