審査不合格の通知。それが拒絶理由通知
弁理士は拒絶理由通知も想定内
特許や商標を申請しても一発で登録されるとは限らない。審査不合格の通知。それが拒絶理由通知だ。
拒絶理由通知への対応。これが素人と弁理士で差が出る部分。素人は申請すれば「通る」と思い込んでいる。だから、拒絶理由通知が来るとあわてる(笑)
弁理士は拒絶理由通知も想定内。拒絶の理由も想像がつく。だから、拒絶されることも頭に入れて「直せるように」書類を作っている。「拒絶されたら弁理士に頼もう」ではもう遅いんだ。素人の書類は直せるように作ってないから。
ケチケチしないで最初から弁理士に頼んだ方がいいよ。
拒絶されることも織り込んで作戦を立てる
拒絶。いやな響きだね(苦笑)
でも、弁理士は慣れっこだよ。結構、拒絶されてるもの。審査官に。だから、拒絶理由通知が届いても、「またか」と思う程度。
素人さんはそうはいかない。
「えーっ!なんでー??」(パニック)
「この審査官、頭おかしいだろー!」(怒り)
「ダメだったかー」(諦め)
もう、感情のるつぼ(笑)
でもさ。法律もろくに知らない素人さんが自分で手続きをしているわけでしょう。突っ返されることだってあるさ。そのくらいは想定しておきましょうよ。拒絶されることも織り込んで作戦を立てるのが大事。
拒絶する審査官は不利。拒絶される方が有利
審査官は拒絶しようと思うと大変でね。
申請内容に法律で定められた拒絶理由があることをきちんと証明しないといけない。証拠を揃えないといけない。証拠不十分・グレーなら釈放。特許(登録)にしてあげないといけないから。
だから、僕は申請したものが「特許(登録)にすべき素晴らしいものだ」なんてことを立証するつもりはさらさらない。あなたの言い分は間違ってます、あなたが拒絶だとする理屈には無理・矛盾がありますって、反論するだけ。
審査官は拒絶理由があることを立証しないといけない。僕らは特許・登録にすべき理由があることを証明しなければいけないわけじゃない。審査官の方が大変なんだ。こう考えると、少しは楽になるでしょ?
拒絶理由は悪いことばかりじゃない
みんな拒絶理由を嫌がるけど、拒絶理由は悪いことばかりじゃない。僕は好きだよ。拒絶対応。審査官との知恵比べ、文章を介したディベートだから。
拒絶理由をよく読むと、審査官の心情や頭の中が透けて見えてきたりする。
時間がなくてドンズバの証拠が見つけられなかったのね、とか。だから、ここの論理が飛躍して強引な認定になっちゃったのね、とかさ(笑)
特許の弁理士なんて、審査官にあえて拒絶理由を出させたりするからね。それで審査官の手の内(証拠)をさらさせる。そうして、相手の手の内を見ながら作戦を立てて、より広い範囲で特許を取ったりする。
ただ、こういうのは素人さんではなかなか難しい…。やっぱり餅は餅屋。海千山千の弁理士の方がこういう部分は長けているよ。
だから、ケチケチしないで、最初から弁理士に任せてくださいな。その方が結果的には、よい権利・広い権利を取れるはずだから。