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0−2.家の中に他人を入れる難しさ

「誰か手伝って!」
「誰かにやって欲しい!」

と、片付けや家事や掃除に手一杯の時、
猫の手も借りたいときは「人手が欲しい」と思うものですが、

実際問題、有資格者だろうが何だろうが、
他人に家の中に入られるっているのは、

「誰か手伝って欲しい!」
「誰かがやってくれたら…」

と「楽になる(はず)」と考えている以上に、実は負担がかかります。



中には、来客に慣れているお客様もいらっしゃいますが、

片付けを依頼される方のほとんどが、
「片付いていない家に人を招けない」状態です。


なので、お手伝いに伺うスタッフ側も、お邪魔する最初のステップは、
気を遣う大切なポイントでもあります。


お約束の時間前にチャイムを鳴らし、
名刺をお渡ししてご挨拶。

自分の荷物は玄関の隅に置き(荷物シートを開くスタッフもいます)
自前のスリッパとエプロンで身支度をし、

玄関の鍵をかけるかどうかまで、初期動作は大切にしています。


「散らかってて…恥ずかしい」
「本当に片付いていなくて…」

「大丈夫です。そのために来ていますから」
「皆さん、同じことをおっしゃいます」


先述の初期動作から、
このやりとりまでが、お決まりのパターンです。


片付けたい、手伝って欲しいと思うのと同時に、

やはり生活の場である家、部屋の中は、
ごまかしのきかない「生活の場」であり、ある意味、お客様の聖域です。


片付けを手伝って欲しい、と言う気持ちと同じくらい、
見られたくない、という相反する思いを感じます。

この場合、恥ずかしさもあってか、説明やモノにまつわる話に花が咲き、作業に移るのに時間がかかってしまうパターンになりやすいです。


全体の片付け時間は有限です。
話に花が咲けば、作業時間が少なくなります。

そうすると、どうしても、片付けの満足度・進み具合が低くなるんですね。


有資格者といえども、当日までどんな人かもわからない人が家に来る、ということがストレスにならないよう、

片付けたいけど、
本当は家の中を片付いていない部屋を見られたくない方にも、
片付けが加速したお話しを伝えられる機会になればと思っています。

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