フレームレートの続き
映像制作を仕事をする上でしっておかなければならない『フレームレート』の続きです。『フレームレート』については、一秒間に何枚の静止画が表示されるか、ということで記事に書いた通りです。
今回は、一枚の静止画はディスプレイ上にどのようにして表示されているか?というちょっとわかりずらい話です。映像を仕事にしていない人はまったく知らなくてOK。
一枚の静止画は粒の集合体で、その静止画を順番に表示させることで動きのある映像に見えます。
その一枚の静止画をディスプレイ上に表示させるとき、上から順番にいくつもの横線で構成されています。一枚をパッと表示させているのではなく、線として表示されているんです。その横線を「走査線」と呼びます。
その走査線の表示方式として覚えておきたい2種類が「インターレース」と「プログレッシブ」です。カメラでも1080iとか30pとか、iとpで略されています。
「プログレッシブ」はわかりやすいです。1080pであれば、1080本の走査線を上から順に表示させる方法です。
それに対し「インターレース」は、1080iであれば、奇数線と偶数線の2回に分けて交互に表示させる方法です。一枚の静止画情報をすべて表示させているのではなく、半分の情報を交互に表示させて見せているわけです。アナログテレビで一時停止させると、なんか綺麗に見えなかったのはこのためですね。
今ではほぼプログレッシブで撮影納品すれば事足りることが多くなったと思います。YouTubeや動画投稿サイトもプログレッシブでOKです。ただ、インターレースとプログレッシブは知識として知っていないと映像制作者としてはけっこう恥ずかしいやつです。以上