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嫉妬

好きだった人の死をきっかけに
もっとその人の事を知りたくて

否が応でも今まで知らなかった
そんな事実があったなんて

わたしが知っていた
あなたのことはほんの一部に過ぎなかった

だからと言って幻滅したとか
好きじゃなくなったとか

むしろもっと知りたい
もっとあなたのことが好きになっている自分

過去は過去として
事実として塗り替えられないあなたの人生を

わたしの人生と重ねることや
間違っても交わることなんて

ありえないほどあなたは遠い存在の
でもわたしにとっては人生の一部

あなたの生き方に改めて敬意を示し
そして嫉妬してしまう

生き方や交わった女性たちに
でもそれはネガティブな思考

わたしにとってのあなたは
いつまでも憧れの人

はじめて「この人好き」と思ったあの日
あの時のままのあなたのままでいい

赤いシクラメンの花言葉 〈嫉妬〉

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