誕生日には「とっておき」を
先日、めでたく42歳の誕生日を迎えることができた。
日付が変わってすぐの0時台にはまだ少し起きていたので、それならばと
いつものバーカウンターではなく、クローゼットから「とっておき」を出してきて飲むことにした。
出してきたのは
サントリーの「響 21年」
言わずと知れたサントリーの高級ウイスキー。
10年ぐらい前、大阪のとあるバーよく通っていたのだが、そのバーが惜しくも閉店するということになりそこのマスターから当時残り3分の1ぐらいだったこのボトルを恐れ多くも貰ってしまったのがこのボトルが僕の家にある理由だ(今の市場を考えたらとんでもないことだけど・・・)
そんな我が家の響21年だけど、だいたい誕生日など「何か良いことがあったとき」に開けることにしていて、そのたびに1ショット飲むことにしている。
で、今年も無事に誕生日を迎えることができたことをささやかに祝うためにグラスに注ぐ・・・
この手漉きの和紙のラベルと、日本の二十四節気を表したというボトルがなんと綺麗なことだろう。
飲み切ったとしてもこのボトルは残しておこうと思える逸品だ。
リッドを取るとその瞬間から素晴らしい香りが僕の前に漂ってくる
酒齢が最低でも21年の原酒をブレンドしているので、その香りは「芳醇でフルーティー、熟成された香りがいくつも重なるが複雑な香りというわけではなく「これは最高のウイスキーだな」とすぐにわかる」と僕は書いておきたい
一口飲んでみると、保存状態や経年による若干の変質はあるもののそれでも口当たりは非常にまろやか、レーズンや濃縮したイチゴのような味やバニラのような甘味も感じられアフターノートも非常に長く続く。
口に含むたびに何とも言えない幸福感に浸ることができる。
まさに「別格」の味わいのウイスキーと言って差し支えないだろう
お酒は時間を経るごとにその味わいを増すものが多い、人間も年を重ねることを「老化」や「劣化」などと言うのではなく「熟成」や「味わいが深くなった」などと言っていきたいしそう思われる酒飲みでありたい。
などとグラスを傾けながら思う「熟成42年モノ」の僕である。