近所のサリーちゃん
ご近所さんには猫を飼っている人がちらほらいる。
一軒家や1階に住む人の猫は外出自由とされていることが多いが、我が家のように2階に住む人の猫は基本室内猫のようだ。
数か月前から、一匹のふわっふわな毛の白猫ちゃんをうちの周りでよく見るようになった。我が家の玄関の前やお隣の玄関の前で「ドアを開けて~😿」とミャーミャー鳴いて、ドアをガリガリやっていることがほとんど。
その時は初めて見る猫だったのだけれど、お隣の棟のお二階さんがベランダにネットを張っているので、そこの猫ちゃんだと予想して聞きに行った。
予想は当たり、サリーちゃんというその猫の飼い主さんは少し前に出産していた。
飼い主のママさんは、赤ちゃんのお世話で忙しくなってしまい、以前のようにサリーちゃんに構ってあげることができなくなってしまったとのこと。
寂しくなってしまい構ってほしいサリーちゃんは、飼い主さんの気を引くために(もしくは嫉妬で??)トイレではなく家のあちこちで粗相をするようになった。
そのため飼い主さんは仕方なく、サリーちゃんの首輪にGPSを付けて外にも行けるようにした。
初めて一人で外に出るようになったサリーちゃんだったけれど、帰ろうとするとちょいちょい迷ってしまうようだった。
なぜなら、我が家の住む棟を含めて見た目が同じ棟が3つ並んで建っているから。
猫はこのあたり、嗅覚を使って自分のおうちに戻れるのだろうと思っていたけれど、案外そうっでないらしい。
サリーちゃんを見かける時はいつも、おうちに帰ろうとして隣の違う棟に来てしまったという状況のようだった。
以降、見かけた時にはとりあえずナデナデして安心してもらい、お隣の棟まで少し誘導。
すると途中で気づくのか、近くまでいくとちゃんと階段を上っていく。
猫はほっておいても大丈夫な動物と思われがちだけれど、必ずしもそうではない気がする。
人にそれほど構ってもらわないでも自分のペースでのんびり快適に生活する猫もいれば、人といるのが大好きで積極的に関わりたい猫もいる。
人と一緒で猫それぞれのはず。
我が家は今のところ構って猫。
成猫になったら案外つんけんされるかもしれないし眠っていることがほとんどのような状態になるかもしれない。
構ってと寄ってきてくれる今のうちに沢山戯れておこうと思う。
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