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【番外編#4】スウェーデンでスキーをする
こんにちは!今回は2024年2月にスウェーデン中部に位置するBorlängeという街の郊外にあるRomme Alpinというところでスキー旅行に出かけた時の話をしようと思います。
そもそもなんでBorlänge?
スウェーデンは日本よりもはるか北に位置していることから、寒くて雪がよく降るイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。しかし、スキーをするには山が必要です。(当たり前だけど。)
実は私が住んでいたLundを含むスウェーデン南部は平地かつ雪がそこまで多く降る地域ではないので、スキーには向かない土地だったんです。私はもともと雪国出身ですが、Lundに関して言えば地元の方がよっぽど雪が積もります。
そこでスウェーデン国内でスキーを出来る場所を探すことに。候補に挙がったのは、オリンピックが開催されたこともあるÅreなどです。しかしここはLundからのアクセスが悪く、候補から外しました。
日本のようにコースもリフトも複数あるようなスキー場は少なく、場所探しは難航しました。加えて、スキー場へのアクセスはほとんどストックホルムを出発することを前提として設定されていましたが、ここに私たちにはストックホルムとルンドの往復の時間とお金がかかります。地方民の切なさをこんなところで思い出すことになるとは。
結局、規模としては中程度のRomme Alpinを知り合いからオススメしてもらい、そこに行くことにしました。
Lund to Borlänge via Stockholm
旅行のしすぎで金欠だった+ストックホルムからスキー場へのシャトルバスが早朝に出るということで、今回は夜行列車でストックホルム中央駅に向かうことにしました。夜行列車には、ベットで横になって移動できる寝台車両などもありますが、節約のために座席を予約しました。海外仕様なので座席の幅や間隔も広いし、Wi-Fiも強いので、私は結構この時間の夜行列車を気に入ってます。Flixbusよりずっといいです。(Flixbusで寝れたことない人)
というわけで、前日の夜にLund中央駅を出発する夜行列車に乗り込みます。出発前にICAで、クッキーやらのど飴やら翌朝用のパンなどを買い込みます。基本的に街によってそこまで値段が変わる印象はありませんが、なんとなく勝手の知っているLundのICAで買う方が安心します。
夜行列車はよく遅延するんですが、今回も例に漏れず遅延してしまい、Lund中央駅で1時間程度足止めされてしまいました。翌朝のバスの時間が気になりつつも、一旦列車の中で睡眠をとります。
1日目
翌朝、夜行列車が巻き返したおかげで、スキー場へと向かうシャトルバスにはしっかり間に合いました。どこから出ているか分からなかったんですが、バスターミナルの電光掲示板を見ると、いつもFlixbusに乗り込むエリアから出ることに気が付き、その近くのベンチで待つことに。次第にスキー板を持った人達が集まってきて、やっぱりここで合っていたらしいという確信を得ます。
予約していた名前をスタッフに告げて、適当な席に着きます。乗った瞬間、爆睡。気が付けば、あと少しでスキー場というところまで来ていました。バスを降りる直前に車内ではリフト券が配られました。無くさないように、早速ウェアのケースに仕舞います。
バスを降りると、一気にスキー場の雰囲気が出てきました。可愛らしいタイル張りの小屋が立ち並び、その中の一つに荷物を置いて、諸々を取りに行きます。
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事前にスキー板やスキーブーツなどは予約してあったんですが、番号札を取ってそこからさらに並ぶ仕様でちょっとびっくり。無事に板を受け取って、いざ出発です。
この時の気温は-8℃前後。手袋は中学生の時に使っていたものだったので、当然スマートフォン対応なわけもなく。写真を撮りたいときはわざわざ手袋を外さないといけなかったので、写真がすごく少なくて自分でもちょっとびっくりしました。
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よく日本でも見るようなリフトに乗って、まずは中腹へと向かいます。コースはまずまずで、雪質はちょっと硬め。地元のスキー場のパウダースノーに慣れていると、ちょっとばかり滑りにくさを感じます。
とはいえ、景色は絶景です。白樺の枝の隅々まで雪が積もっていて、薄っすらと細い線が見えます。美しいです。吹雪を覚悟していたんですが、幸いにも晴天だったので、遠くまで見通せます。
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お昼休憩に来ました。山の中腹のレストランでミネストローネを飲みました。これで値段は日本円で2000円弱。ぼったくりです。ちなみにこのレストランのメニューはミネストローネとボロネーゼパスタの2種類で、何かを察してしまうようなメニューです。
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1日目は少し早めに切り上げて、板などを麓の小屋の近くに残して、Borlängeの中心地に向かう公共交通機関のバスに乗りました。車がないとこういう時本当に不便です。小さな町でお店を探すのも手間だったので、IKEAのレストランに行くことに。ど定番のミートボールと季節限定のセムラを食べました。安いし美味しいしIKEAのレストラン最高です。
ホテルにチェックインしたあとは、シャワーを浴びて早々に寝ました。疲労もあったので爆睡です。
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2日目
翌朝、昨日乗ったバスとは逆方向に行く路線バスに乗って、スキー場へと向かいます。そこでその日の分のリフト券を受け取って、昨日置き去りにしたスキー板を探しに行きます。ところが、ブーツもスキー板も全く見当たりません。
慌ててスタッフに聞くと、置き去りにしてあるものは盗難防止のため、全部その日の夜に回収してしまうのだとか。そもそもレンタルした板やブーツは普通は宿まで持って帰るらしく、置いていくということはあんまりしないみたいです。返却し忘れてごめんなさい、と謝りつつ、無事、新しい板を借りることができました。追加料金も無しです。
リフト券も1日ごとに新しいものにしないといけなかったので、カウンターのようなところに行くと、なんで持ってないの?と言われて、こちらこそなんで持ってると思ってんだ??という行き違いが発生。朝シャトルバスに乗って来なかった、と言うと、ものすごく困惑した顔で、じゃあどうやって来たの?と言われてしまう始末。Borlängeに滞在したと言うと、不思議なそうな顔をされましたが、無事リフト券をもらうことができました。予約はしてありますからね。
朝からドタバタしましたが、そのあとは、存分にスキーを楽しみました。ところで、個人的なこのスキー場の好きなところは、コース名です。それぞれのコースにスウェーデン語で名前がついています。その中でも面白かったのは、最上級コースになっていたこれ。
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Se på mig は日本語にすると、私を見て!となります。このコースはちょうどリフトの真下を通っていくコースだったので、リフトからスキーの上手な私を見て!ということなんだと思います。遊び心があって、とっても素敵です。
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Borlänge to Lund via Stockholm
最後にレンタルしていたものたちを返却して、ストックホルムへ戻るシャトルバスに向かいます。ここでもまた問題発生。
スタッフに、バスに乗りたいんだけど、というと、君たちは予約してないから席はないよ、と言われてしまったのです。どういうことかというと、その日の朝乗ってきた人の数を数えて、帰りのバスの座席数を決めているらしいのです。その結果、この日の朝、ストックホルムからバスに乗っていない私たちが乗れる分は確保されていなかったんです。そんなこと聞いてないぞ!???とパニックです。
とはいえ、交渉の末、空いている席に乗せてもらえることになり、無事ストックホルムに戻ってくることができました。
そのあとはストックホルムで夕飯を食べて、帰りはFlixbusでLundを目指します。翌朝、定刻通りLundに到着しました。
まとめ
そんなこんなで、トラブル続きのスキー旅行でしたが、海外でスキーをするという貴重な経験ができて良かったなと思います。特にこのRomme Alpinはスウェーデン人向けの場所らしく、英語で書かれた案内はほぼゼロ。飛び交う言語もスウェーデン語ばかりで、英語があそこまで聞こえないという環境もかなり珍しかったように思います。
さて、総合的に雪の質や板などのレンタル事情を鑑みると、どちらかといえば、日本の方が気軽にスキーが楽しめるように感じました。
スウェーデン自体、山がそこまで多くはないので、日本のような長くて急な斜面のスキーコースというのはあまり無いんだそうです。なるほど、だからクロスカントリーが流行るのか、などと勝手に納得してしまいましたが、ローカルなスウェーデンのスキー事情に触れられて楽しかったです。ぜひ行ってみてくださいね!
それでは!