切り離すことの大切さ

社会人になってから難しいことの一つは、区切りがないことだと思う。
卒業やテストみたいな、あらかじめ決められた区切りがない。
自分で区切るか、突然外から思いもよらない形で区切られることがほとんどだと思う。

長い社会人生活、場合によっては同じメンバーで何年も一緒に過ごすことがある。
そういうとき、この人たちから自分がどう見られているか、この人たちの中で自分がどう振る舞うか、決めつけたりこだわってしまうと、苦しくなるような気がする。
他人からの目と自分の目、それらと自分自身は、きちんと切り離さないと、どんどん自分が不自由になっていく。

毎日仕事をしたり、時に飲み会やイベントがあったり、何度も顔を合わせているうちに、「しまった」と思うこともある。
何か言ってしまったことややってしまったことを後悔したり、もっとこうすればよかったと思ったり。
でもこれを、あまり引きずるとしんどくなる。
次は気をつけよう、というのもいいけれど、これまでもこれからも長く一緒にいるメンバーとの思い出を、あまり積み重ねてしまうのは、健康的ではないのかもしれない。
ある程度、長い目で「こんな日もあるさ」「何千日とある中の1日だ」と思っていた方がきっと気が楽。
今日の自分とこれまでの自分、これからの自分を切り離して考える方がきっといい。

もちろん、長く一緒にいるからといって隣の人と自分が同じ感性を持っていると思うのも良くない。
他人と自分はしっかり切り離して考える。

相手目線でも同じ。
多少ヘマをしても、変なこと言っても、この人はこういう人だと思いたくても、全て切り離して、今目の前にいるこの人と接していかないと、こじれてしまうかも。

とにかく思い込みはよくないし近づきすぎるのも良くない。
ちゃんと切り離すべきところは切り離して、細くてもいいから長く付き合っていく。
これが全然できていなかった時は、しんどかつたしうまくいかなかった。と思っていた。
気づいただけでも気持ちが楽になる。

今日起きた出来事も、今日感じたことも、今日口にしたことも、全て事実だけれど、そんなに大きな影響はないはず。
切り離して、また明日を生きる。

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