スコーンを焼いた達成感
昨日、家にいなければならない用事があったので午後休を取りました。
連休前日の午後休、とっても得した気分。
16時前にはその用事が終わったので、
本を読んだり(小説「響け!ユーフォニアム」シリーズと、フードエッセイスト平野紗季子さんの新刊「ショートケーキは背中から」を交互に読む贅沢)、ストレッチをしたりしてのんびり過ごしていたら、
絶妙な空腹感と平野さんの文章に背中を押されて、なんとなく何か料理をしてみようかと思い立ちました。
買い物に行くのも面倒くさいし、きっと何か作りたい気持ちもあっという間に萎えてしまう…と予測したので、棚にホットケーキミックスがあったはず!これでスコーンでも作ってみるか!と動き始めました。
材料は簡単、ホットケーキミックスと牛乳、油があればすぐできるレシピ。
オーブンを予熱して、材料を混ぜて。こねないようにさっくりと…まとめたら伸ばして6等分。水分の少ない生地のすでに割れ目のある感じが、もうスコーンって感じです。
オーブンで焼いている間、ずっと眺めていました。わかりやすく変化はないけれど、端っこにだんだん焼き目がついてきて、高さがほんのり大きくなってきて…
あぁ今スコーンが焼き上がっている…
季節のせいで生地の温度が高かったのか、薄くのばしすぎたのか、こねくってしまったのかわかりませんが、思ったよりは膨らまず、分厚いクッキーのようなサクサクぽろぽろ食感になってしまい、思ったようにはいかないもんだな??と困惑しつつ、
お菓子作りってなんでこんなに達成感があるのでしょうか。
味噌汁を作るより簡単です。手をかけてないし時間もかけてない。けれど、なんとなく達成感があるのです。
生地を触るのも楽しいし、オーブンで焼けるのを見ているのも楽しい。
楽しいというよりは頭が自然とそのことでいっぱいになる感覚があります。
美味しくなーれとか、誰かに食べてほしいなんて全く思っていなくても、目の前のこの生地と真正面から向かい合わざるを得ない。
そしてこんな時、しっかり達成感を味わせてくれるホットケーキミックスは偉大です。粉から合わせていたら、こんな悠長にはしていられないから。
そしてきっと、冷凍したスコーンを食べ終わるまで、この余韻は続くのです。