音を切る
カッティングについて の続きに当たる内容です。
今日はギター教室を始めた最初の頃からきてくれてる年配の方のレッスン。
ブルースのパッキングをやっていますが、どうも歯切れが悪い。
みなさんも経験ありませんか?
ブルースに限らずコードの歯切れが悪いということは?
これは右よりも左の問題であることが多いです。
要するにコードが短くチャッと切れない。
カッティングは音を切るからカッティングです。
コードを押さえたままならただのコードストローク。
音を切るのはほとんど左の作業。
例えばバレーコードのDm7(5フレットをセーハするやつです)で4分音符をダウンで弾く。
これを一つずつ音を切っていく。
この音の長さがそのままカッティングの歯切れになってきます。
もちろん短ければ短いほどいい。
これが8分音符になるとだいぶ音を切りづらくなると思います。
16分で切れる人は半分以下でしょうか?
16分くらいで切れないと16分音符でカッティングはできません。
でないと押さえて弾く、弾かない、指を浮かせて(弦に触って)弾くの3つの音だけしか使えなくなります。
16分音符でコードを押さえて弾く音が連続する時でもその二つを押さえたままにする、のと一つずつ切って弾く場合がある、ということです。
テンポが速いと物理的に切れなくなるしそれほど音の長さを感じて弾く必要もなくなります。
が、ミディアムくらいの速さの場合は押さえたままなのと一つずつ切るのとで違いが聴こえてきます。
聴こえてくるなら違いが出せたほうがいい。
AM7を1/4、2/5、3/6、4/7と指一本ずつ押さえてこれをBPM=60のテンポで16分音符でダウンアップ。これを一つずつ音を切る練習をしてみてください。
できちゃった人はテンポを上げていきましょう。
これをやるには押さえた指を1mm以下の動きで押さえる、浮かせるの二つの動きを連続させる必要があります。
これができてはじめてカッティングといえるシロモノになってくるんじゃないでしょうか?
そういえばサザエさんの終わりの歌(大きな空を...のほうです)で歯切れの良いカッティングが聴こえますが、中々この音で弾ける人はいないと思います。
プロと言われてる人でもどうでしょうか?
怪しいものです。
昔のスタジオ系の方はみな上手いです。
今はギターに求められるものが前よりも幅広く、それを全部やるというよりも、こういうのが得意な人という感じで分けられてる感じになってる気がします。