四井真治さんの想い
地球のくらし保育園
小さな地球をイメージします。
ここに住むことによって、いろいろなものを必要とします。
たとえば食べ物やエネルギーなど、暮らしに必要なものが、うまく循環できる仕組みを作ります。
仕組みを組み立てて、デザインするとあたかも小さな地球のようになります。
それをこの園では実現させたいです。
なぜ実現させるかというと、これまで環境問題を考えていくと、エコロジーというのは環境にインパクトを与えないとか、地球に優しいという考え方でした。
しかし、そうではなく、家族との暮らしをここ20年近くやってくる中で思ったのは、人が暮らすことによって逆に環境を良くできるのではないかなと気がつきました。
こどもたちの未来を考えると、今年もものすごい暑く、ひどいスピードで地球温暖化が進んでいます。
そんな中で、人間というものに対して、これからの人間は、より否定的に生きるようになってしまうのではないかと思います。
自分たちがいることによって環境が壊れていく、、今いる若者の中には、こどもを産むことをこの地の未来を感じられないので、産みたくないと感じる人が現れています。
やはり人間というのはこういう否定することが常につきまとってしまいます。そんな中で、若い人がこれからの未来をどのように作っていくのか。
この保育園では、
ここに育っている、育っていくこどもたちには
むしろ人がいることが環境を豊かにできるということを実感してもらったり、
その知恵を、暮らしを通して学んでもらったり、
その幼児体験がその後の小学校、中学校、高校、大学、と活かされるような、そしてその人たちが地域や未来を担っていく拠点の場になればいいなと思います。
この教育モデルは日本全国に広めることができると思います。
私(四井真治さん)は、環境省のアンバサダーをしていて、
環境事務次官にも賛同していただき、山梨県で私たちの考えが広がっていくことができて、実際にこれを教育体系にすることができたらと思っています。
まだ完全な形にはなっていないですが、ここから実験的な形にしていき日本全国の教育として広まっていくといいなと考えています。
文部科学省の教育は右往左往していて、
その原因は今の「暮らし」が「暮らしていない」ということです。
どういうことかというと、本来の私たちの暮らしというのは、暮らしの作業がありました。何かを育てたり、食べ物を加工したり、いい食事を自分たちである程度賄ったり、、
それが、それぞれの役割で、そこから職業も自然発生して、地域全体が成り立っていました。
その形がサラリーマン社会になってしまうことによって、
文教化が進みそれぞれがそれぞれの仕事しか考えられなくなり、こどもたちは見ることができません。
本来だったら、
暮らしの中でお手伝いすることでベースができて、それに読み書き算数という形を
学校でプラスアルファーするのが本来の教育だったのが、
ひたすら学校の教育を押し付けているというのが現状です。
なので、そういったことも解決するという意味でもこの保育園から教育体系が生まれていけば、今の日本のいろいろな問題、少子高齢化や地方、人材の問題もどんどん解決していくと思います。
遠い未来、広い世界を時間と空間全てを考えた上で、文化を継承する形でこの保育園が実現できたら良いなと思っています。