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プラスチックに少しずつサヨナラを

5月に行った、3日間SNSエシカル商品紹介チャレンジで取り上げられた商品をご紹介してきます!     #meetethical2020_04

7月は、プラスチック製品の利用を減らす「プラスチック・フリー・ジュライ(Plastic free July)」キャンペーン月間。ということで今回のテーマは脱プラスチック商品。

プラスチックの何が問題?

2017年に中国が廃プラスチックなど資源ごみの輸入を禁止したことや海洋プラスチックごみ問題の深刻化を受けて、メディアでも「脱プラ」が話題になるようになりました。

毎年、海に流れ込むプラスチックの量はなんと800万トン*1。2050年には海洋中のプラスチックが魚の重量を超えるという予測もあります*2。このままでは未来のディナーは「プラスチック」なんてことになりかねない深刻な事態です。

プラスチックの使用による問題は海ごみだけではありません。
プラスチックの原料は石油。プラスチックを使えば使うほど気候変動の悪化にもつながります。ある調査では、プラスチック生産にともなう温室効果ガス排出は、2014年には1%だったものが2050年には最大で15%にまで増えると予測されています
また、プラスチックの製造には、ビスフェノールAやフタル酸エステルといった、いわゆる内分泌撹乱物質が使われており、健康への影響が懸念されています。

とは言え、部屋を見渡せばあれもこれもプラスチック。すぐにプラスチックをなくすというのは至難の技です。そこで脱プラ、とまでいかなくても少しずつプラスチックを減らす、「レス(減らす)プラ」のコツを考えてみたいと思います。

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レスプラのための五つのコツ

①使い捨てのモノを見直す
ペットボトル飲料の購入を控え、マイバッグを持参してレジ袋(有料化になりましたが)など使い捨てプラスチック類を減らすのは比較的簡単でおすすめです。
家にいる時は陶器の湯飲みやグラスを利用。今の時期なら冷やした緑茶、蜂蜜&レモンにちょっと塩を入れた熱中症予防ドリンクもいいですね!
外出の際はマイボトル、マイバッグを忘れずに。魚やお肉用の袋も持参するとさらにプラ袋を減らせます。

②詰め替え製品・個包装でないものを選ぶ
洗剤類は詰め替え製品、ボールペンや蛍光ペンなどは替え芯を選ぶとプラスチックごみは結構減らせます。お菓子類はなるべく個包装でないもの、野菜などもできるかぎりラップやトレーなどの包装が少ないものを選んでみるのも一つです。もし量り売りの店があればさらに減らせますね。

③モノの機能に着目する
モノそのものにとらわれず、モノの機能に着目するとうまくいくこともあります。たとえばラップ。よく使われる使い捨てプラ製品の一つですが、必要な機能は食べものにホコリが入らないようにしたり、匂いが外にでないようにすること。であれば、平らなお皿でも広めのコースターでもいいわけです。うちでは簀子をよく使います。まだ熱の残った茹で野菜なんかにはぴったりです。

④買い替えの時に脱プラする
まだ使えるプラスチック製品を捨ててしまうのも気が引けます。そんな時は、買い替え時をねらって脱プラを。たとえば私の場合、台所のタワシがプラスチック製だったのですが買い替え時にセルロース製(後述)に切り替えました。「今度買う時には○○を選ぼう!」と思うのも楽しいものです。

⑤気になるところからやってみる
いや、買い替え時まで待てない!という方は気になるところからはじめてみるのも一つ。たとえば私の場合、体内に入る化学物資の影響が気になるので台所用品は重点的に脱プラをはかりました。たとえば、残り物を入れるタッパーは陶器やガラス製に。それまで使っていたプラスチックのタッパーは子どもの遊び道具にしたり、モノを整理する箱として使っています。

「プラスチックはだめ」とあまりストイックになるとしんどいもの。また、あまり脱プラにこだわりすぎると必要な機能が得られなかったり、かえって環境負荷が高くなってしまうこともあります。基本は、少ない消費で長く大切に使うこと。

創意工夫を楽しみながら息長くトライしていきたいものですね。
ではエシカル商品紹介チャレンジでどんな脱プラ商品が投稿されたのかご紹介します。

銅製の三角コーナー、木製のちりとり、セルロースの台所スポンジ

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こちらは、TMさんが投稿された「銅製の三角コーナー」

長年プラステックやステンレスの三角コーナーを使っていましとが、三年前からこの銅製の三角コーナーを使っています。
少々お高いものでしたが、日本製で職人の技術を感じます。また、銅による殺菌力で全くと言っていい程ヌメリを感じません。
道具は、出来るだけ自分の目利きで選び、修理しながらでも長く使えるものを選んでいきたいです。
この三角コーナーは、一生モンかなーと思っています。

三角コーナーといえばプラスチックが定番ですが、汚れやヌメリが気になって買い換えることもしばしば。これなら長ーく使えそうです。

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こちらは別のTMさんが投稿されていた、ちりとり

「はりみ」と言って和紙に柿渋を塗って仕上げたちりとり。昔ながらの技法だそうです。

長年使っていい色になってますねー。プラスチックとは違う趣が掃除気分も盛り上げてくれそうです!

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最後は私が投稿したセルロース製の台所用スポンジ

通常はポリウレタンやナイロンなどいわゆる石油系のプラスチックでつくられていることが多いのですがこれは木や綿など植物性由来の素材、セルロースからつくられています。生分解性素材なので、使い終わったらどれぐらいの期間でどう土に戻るのか、実験してみようと思っています。

いかがでしたでしょうか。
ぜひみなさんの脱プラアクションもお聞かせくださいね!

次回は石鹸&洗剤をご紹介します。

*1 Neufeld, L.,et al. (2016)
*2 The New Plastics Economy: Rethinking the future of plastics (2016.Jan. World Economic Forum)


「エシカル商品チャレンジ」概要
2020年5月の消費者月間、おうち時間にあわせて、3日間、身の回りのエシカル商品を紹介するキャンペーンを実施しました。詳細はこちら
1)おすすめのエシカル商品の写真を1日1商品、3日間、SNSに投稿
2)投稿する際は #meetethical をつける
3)できれば、投稿の都度、1人のFB友達にこのチャレンジへの参加をタグ付でお願いする(可能であれば事前に一声かける)
★フェイスブックで#meetethicalと検索していただくとこれまでの投稿を確認できます。

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有川 真理子/SWAVE
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