エシカルな石けん・洗剤選び
5月に行った、3日間SNSエシカル商品紹介チャレンジで取り上げられた商品をご紹介してきます! #meetethical2020_05
今回ご紹介するのは石けん・洗剤類。投稿されていた石けん・洗剤類の多くは合成界面活性剤不使用の洗剤や石けん商品でした。たとえば、Tさんがご紹介くださったのは、洗濯石けんの「シャボン玉スノール」。
石けんが誕生したのは今から約1万年前。火を使うようになった人間が、野獣を焼いて食べようとしていたところ、お肉の油が灰とまざり、汚れを落とす土として使われるようになったのがはじまりだそうです。
最近では植物性原料からつくられたり、生分解性の高い合成洗剤も増えました。欧米では硬水のところが多く、石けんだど水中のミネラルと結びついて使いづらいため、合成洗剤をベースにした環境配慮形の洗剤が多いという話も聞いたことはありますが、日本が軟水であることを考えると、個人的には大昔から使われてきた石けんを優先するべきではないかと思っています。
ただ、原料となる植物性の油脂がパーム油を使用している場合は熱帯雨林の破壊につながるのでRSPO認証を得たものの使用を求めたいところですね。
ちなみにシャボン玉石けんのウェブサイトには石けんと合成洗剤の違いがとてもわかりやすく説明されているのでおすすめです(こちら)。
エシカルな石けん・洗剤選びマイ基準
ということで個人的ではありますが、エシカルな石けん・洗剤選びのポイントは三つ。なかなか全てを満たすものはありませんが、石けんをベースにその時々、ベターな選択をするようにしています。
①石けんであること(合成洗剤でないこと)
成分表の見方はこちら。石けんであれば動物実験の心配もいりません。
②原料は、石油系ではなく植物油脂で、パーム油使用の場合はRSPO認証(持続可能なパーム油の生産・利用を目指す国際的な認証制度)をとっていること。もしくは廃油を利用していること。
③簡易包装・詰め替えであること
例:外箱なし、個包装ではなくまとめて三つ袋に入っている石鹸など。
最近であれば、プラスチック容器に入っていないシャンプーバーなど、「プラスチック容器に入っていないこと」なんていう基準もいいかもしれませんね。
シャボン玉スノールを取り上げたTさんのコメントにはこんなことも書かれていました。
化学物質過敏症の方は柔軟剤や香り入りの洗剤で洗濯した服を着た方に近づくだけで吐き気やめまいなどで苦しくなります。
香害という言葉も聞いたことがあるかもしれません。単に香りがきついということではなく体調悪化してしまうので基本石鹸が良いと思います。
シャボン玉石けんさんのウェブサイトによると、今や香りつきの洗剤を使用する人は88%。洗剤選びの際にはこうした問題にも配慮したいものですね。
もう一つご紹介するのもシャボン玉石けんの歯磨き粉。
歯みがき粉で「石けん」と言うと「え?」と思う方がおられるかも知れません。CMでよく目にするのは「合成洗剤」の歯磨き粉が殆どで、写真のシャボン玉石けんのものは「石けん」の歯磨き粉です。
とKさん。確かに、スーパーやドラッグストアの売り場でもなかなか石けん歯磨きは販売されていません。ちなみにKさんの洗剤選びの基準は
・動物実験をしていないメーカーのもの
・なるべく環境負荷が少なく体にも良いもの(希少種を原料にしていない、分解されやすい、オーガニック、無農薬など)
だそうです。石けんであれば、大昔から使われており、安全性の確認は不要なのでアニマルウェルフェアにも配慮できますね!
最近の広島大学とシャボン玉石けんの研究によると、合成洗剤に比べ、石けんの界面活性剤の方が抗ウイルス作用が高いという結果もあり、石けんに改めて注目が集まっているようです※。これを機会に石けんユーザーが増えるといいなあ。
みなさんのエシカルな洗剤選びの基準は何ですか?
次回はアップサイクル商品をご紹介します。
※コロナ対策の手洗いに期待!「昔ながらの石けん」の抗ウイルス効果
注意:現段階の実験はインフルエンザなどが対象で新型コロナウイルスは含まれていません。ただし、インフルエンザも新型コロナもタンパク質の構造が似通っているため、もしかすると石鹸の新たな強みの発見になるかもしれません。
「エシカル商品チャレンジ」概要
2020年5月の消費者月間、おうち時間にあわせて、3日間、身の回りのエシカル商品を紹介するキャンペーンを実施しました。詳細はこちら
1)おすすめのエシカル商品の写真を1日1商品、3日間、SNSに投稿
2)投稿する際は #meetethical をつける
3)できれば、投稿の都度、1人のFB友達にこのチャレンジへの参加をタグ付でお願いする(可能であれば事前に一声かける)
★フェイスブックで#meetethicalと検索していただくとこれまでの投稿を確認できます。