彼は私の生年月日から私の過去について占った。 確かに当たっているような気がしないこともない。 占い師は 自分自身のことを占えるのだろうか? ふと疑問に思って私は尋ねた。 「人のことはさておき、 自分はどうなんですか?」 彼の「売れない」過去の話はなかなか面白かった。 自分の黒歴史を他人に語るのは恥ずかしい。 だけど もしかしたら 私は誰かに自分の話をしたかっただけかも。 記憶をたどってあれこれ喋りすぎたけど、ちょっとスッキリした。 占いで知りたいのは過去じゃな
健診で秋葉原に行く。 健診は流れるようにスムーズで、スタッフの方々は高度なAIのようだ。アナログ人間の私はその流れを停滞させないように緊張し、血圧が高すぎて測り直した。チッ。最後に問診があるけどここで深刻な相談をすることはないだろう。 毎日通勤で通る駅も時間帯が変わると景色が違う。普段はグレーのシャッターが閉じている店が空いていて、こんなところにこんな店があったのかと気づいたり。 観光客らしきグループが店の前で開店待ちをしている。お腹が空いていたのでラーメン屋かと思って
飛行機が機体の文字が読めるくらい低く飛んでいる。 道路は広く大型トラックがやたら多い。 工業団地。 商業施設皆無。 コンビニもなし。 バスは1時間に数本。 田舎かよ、と、つぶやきたくなるけど 東京です。 商業施設だらけの銀座もコンビニは比較的少ない。 駅地下の雑貨店の跡に出来たコンビニにものすごい行列が出来て、 もんのすごいスピードでレジを捌く外国人の店員さんがいた。 銀座の有名な宝くじ売り場の近くでカラスの糞が頭に当たった時は、宝くじに当たるよりも信じられなかった。
S島駅からモノレールに乗る。 この駅は天井が低い。 この天井の低さで『マルコビッチの穴』を思い出す。 20年ぐらい前に見た映画だ。 夕暮れ時にモノレールに乗ると東京Dランドのアトラクション気分を味わえる。ピーターパンだったかな?30年ぐらい前の記憶。 ところが、ある日のモノレールはサンリオのキキララ仕様だった。 小学生の頃に流行ったな。 40年前の記憶がよみがえりそう。 サンリオPランドには行ったことないのに行った気分を味わう。 モノレールは流通倉庫や競馬場を通り 空港
小林賢太郎さんの舞台作品 『うるう』 をYouTube で見た 小林賢太郎さんといえば 過去の作品が問題になって 東京オリンピックの開会式の演出を解任されたことが記憶に新しい 私が彼のことを知ったのは 友人がラーメンズのファンで ビデオを見せてもらったのがきっかけだったと思う 知的な笑いというか 頭のいい人なんだなあ という印象だった。 最近の私は 架空の世界に没入するのに時間がかかってしまう タモリさんがミュージカルが苦手っていうのとたぶん同じ感覚だと思う なんか
新しい仕事にありついて働き始めたのはいいが、 ご飯をゆっくり作って食べる時間は減るし、 動くから腹も減る。 仕事帰りにコンビニで買い食いする。 部活帰りの高校生に戻った気分。 駄菓子屋に通った小学生のマインド。 街には誘惑が多すぎる。 黄色いMのファストフード店の前で メイラード反応とスパイスの匂いを放出して トルコ人がケバブを売っている。 喧嘩売ってる? 長期間の休暇で漸くリセットされた腸内環境を汚染するものだらけだ。 タイ料理のパッタイが無性に食べたい。 食べたこと
令和島目指して来たら平和島
社会保健に加入することになりました 保険証が届くまで1、2週間かかります この空白期間に発熱しました タイミングよ 風邪かコロナかインフルか とりあえず葛根湯を飲んでみます 38度が平熱だっけ? と勘違いするぐらい元気なのですが 熱でハイになってるのかもしれません 黙っていれば出勤してもバレないだろう むしろパフォーマンスが上がるかも とも思いましたが 熱は一向に下がらず 脳味噌が発酵がしそうなので 病院に行って検査しました 保険証がないので10割負担です 保険証のありが
松屋大森駅北口店は駅から徒歩1分です。 大森駅の中央改札を出ると 東口 西口 北口は西口を出て右に200m の表示があります。 表示に従って西口を出ると松屋がありますが、大森駅北口店ではありません。 松屋大森駅北口店は 大森駅の北改札を出て東側にあります。 Omori trap Matsuya Omori Station North Exit Store is a 1-minute walk from the North Exit. When you exit
お菓子の包みを見つけた。 賞味期限を確認。 開けて食べようとすると、 猫の鳴き声がした。 掃き出し窓の外に猫がいた。 アメショっぽい顔つきだが、 色は白っぽくて体はデカい。 ゴスロリっぽい黒いリボンの首輪をしている。 どこかの飼い猫だろう。 案の定、程なく5、60代の女性が 猫を呼んで連れて行った。 入れ替わりに 犬を連れた30代ぐらいの女性が玄関に来た。 ダックスが私の膝にマウントしてくる。 「え?かわいい…」 と思わず口から漏れかけたところ、
クリスマス。 独居の母が発熱。 最初の2日は動く気力がなく、そこら辺にあった風邪薬を飲んでしのいでいた。 3日目に最寄りのクリニックに電話したところ、翌日の7:30に来てくださいとのこと。 私は予定を早めて帰省した。 最寄りのクリニックは、 距離にして1kmぐらい。 弱った母が歩くにはちょいとキツい。 タクシーならギリ初乗り程度。 1時間に一本のバス。乗る人は少ないが、 その時間は通勤通学の人が乗っている可能性大。 彼女がそのクリニックに行ったのは数年前に一度きり。その
お世話になった病院のレビュー(未遂) 血便が出て受診しました。 初診時44才。 潰瘍性大腸炎の診断を受け、 内視鏡検査6回。 7年間お世話になりました。 最寄りの内科で紹介状をもらって大きい病院に行くのが筋ですが、新しい仕事に就いたばかりで休暇を確保できる目処が立たず、土日に検査できるこちらを受診しました。駅に近いので通院にも便利です。 がんを匂わせておいて痔でした。 そんなオチを期待していましたが、まさかの難病。内視鏡検査と検体検査で診断が確定し、定期受診することにな
ピピピッと電子音が鳴っている。 ピピピッと鳴るものだらけの家で母は音源の特定に一日を費やした。 実家の火災報知器の電池が切れた。 設置が義務化された際に地域の自治会でまとめて設置してくれていた。 説明書がなくメーカーもわからない。 脚立に登っても字が小さくて見えず外そうにも手が届かない。 と、電話の向こうの母は言う。 メーカーがわからないとどの電池かわからないし。 困ったなー。 検索しながらあれこれ考えていたら、 母は双眼鏡でメーカーを特定した。 その発想はなかった
宴もたけなわではございますが、 そろそろ御開きとさせていただきます。 おめでたい席では 『おしまい』じゃ縁起が悪いから 『おひらき』と言い換える。 昔の人のセンスは、自動翻訳泣かせだ。 『ハワイ』を『ワイハー』と言うギョーカイ人に似ている。 『キョート』から『トーキョー』への遷都も、ギョーカイ人的に豪快な昔の人々のノリとセンスに因るところが大きい。 記憶は空の上の雲に置く時代になった。 川に蓋をした暗渠の上に発展した渋谷は、今も工事が進んでいる。今度は空中回廊で地上に