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シンプルの価値
本コーナーでは、ニュースレター編集部がSwan Labをより深く楽しむためのコンテンツをコラム形式でお届けしていきます。
今週ご紹介したいのは、本国イギリスで発売されているカクテルブック『SIP』の裏表紙に刻まれている、あるひとつのフレーズです。
“Cocktails don’t need to be complecated.”
カクテルは必ずしも複雑である必要はない。
このカクテルブックでは、妥協なく丁寧につくられたジンがあれば、美味しいカクテルをつくるために複雑なレシピは必要ないというコンセプトで、SIPSMITHを含めた3種類の材料で作るシンプルな100種類のカクテルレシピを掲載しています。
このフレーズの背景には、SIPSMITHのジン作りに対する思いがあります。
SIPSMITHは、複雑なジンのレシピを作ろうとしたわけではなく、またジンの長い歴史の中で誰も考えたことのないような材料を使おうとしたわけでもありませんでした。ジンがどこでどのように始まったのか、また手作業で生み出されるジンの品質が最高潮にあった頃のことを思い出したいという願いから、18世紀から19世紀にかけての伝統的なレシピに注目していきます。昔の蒸溜家たちが決して驚くことのないような材料を使いながらも適切なバランスを見つけ出し、伝統的なロンドンドライジンのスタイルを磨き上げていることに、誇りを持っています。
『SIP』にはそんな彼らの思いが詰まっており、多くの材料や複雑な技術を用いたカクテルでなく、シンプルなカクテルこそジンの素晴らしい世界を楽しむことができることを、伝えているのです。
SIPSMITHの哲学が詰まっているこのフレーズは、私たちの生き方に示唆を与えてくれる言葉のようにも思えてきませんか?本当に大切なことほど、複雑に考えたり飾ったりせず、シンプルに自分の内側に向き合うことで見えてくるものなのかもしれません。
本日公開された記事にも、西山寛紀さんにとっての「シンプルさ」を追求することの意味が書かれています。ぜひ、記事を通して自分と向き合い、本当に大切なこととは何か考えてみてください。
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