凡人のための習慣術 New Habits in New Normal
台湾におけるコロナウイルスの封じ込め成功の中心的役割を担ったと言われる人物、オードリー・タン。2020年に出版された本『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔』では、いかにして彼女(トランスジェンダーであることを明かして「彼」から「彼女」になった)が台湾のデジタル担当大臣の立場へと至ったかという過程のみならず、かなりパーソナルなエピソードも多く語られています。
その中で、彼女が“習慣”について言及している一節があります。曰く、人は複数の習慣を同時につくるべきではない。科学的な研究によれば、一度に習得できる習慣はひとつであり、それを習得するのには約二ヶ月の時間を必要とするらしい(つまり人が一年で獲得できる新しい習慣は最大6つ)。世界が注目する天才オードリー・タンでさえその法則を破れないのだとしたら、ニューノーマルの中、多くの人が口づてやメディアで聞いた新しい習慣(例えば日記やランニングなど)を次々に獲得していこうと思っても、なかなか成就しないことのからくりを知ったような気持ちになり、妙に納得させられました。
2021年も早くも一ヶ月が過ぎようとしています。新年の抱負について考えるには遅すぎる時期かもしれませんが、今年やるべき具体的な“行動”を決めるにはちょうどよい時期かもしれません。オードリー・タンの習慣論に学び、今年は月にひとつずつというルールを決めて、新しい習慣の獲得に挑戦してみるのはどうでしょう。もし、うまく続けられないものがあったとしても、一年を通してたった3つ(オードリー・タンの言う半分)でも新しい習慣を身に付けることができたとしたら、私たちの人生は少しずつ変わっていくような気がします。
では実際に、何を習慣にすべきか、という問いと向き合う中でついつい考えてしまうのは、どんな習慣を得ることが自分のこれからの人生にメリットがあるか、ということではないでしょうか。しかし、新しい習慣を獲得することの意味は、その習慣から得られるメリットだけではなく、常に自分の生活を見つめ直し、自身の生き方を更新しようとする姿勢であると考えることもできます。そのような視点に立ってみると、“習慣の獲得”それ自体を“習慣”とすることも、ひとつの答えのように思えてきます。
NOTE:
具体的な習慣を考える上での参考として、世界161人の天才たちの習慣を紹介した本『天才たちの日課』がオススメです(「女性編」もあります)。
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日々の習慣の中に、自宅でアペリティフ(食前酒)の時間を設けてみる、というのも素敵ですね。夕食にはまだ少し早い夕暮れ時、SIPSMITHでつくるジン・トニックで喉を潤したり、シンプルなアペリティフ・カクテル「ネグローニ」をロック・グラスでちびちびと飲むのも愉しいものです。SIPSMITHのご購入はこちらからどうぞ。
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