オンレート麻雀は合法化できるのか、ということについて(徒然なるままに)
私は行ったことがありませんが、世の中にはお客さんにオンレートで(お金を賭けて)麻雀を打たせるお店が公然と存在しています。
そして一部では「オンレート麻雀の合法化」を訴える意見も散見されるところ、私なりにそのことについて考えてみました。
なお、法令改正のハードルとか歴史的側面の検証は他の方(木曽崇さんとか)に委ねます。以下は「私がどう思うか」ということをつらつらと書いたもので、正直つまらない文章です。
たとえ話として
「良質のアサリがよく獲れるが、絶滅危惧種の生物が近辺に生息していることを理由に、潮干狩り禁止(罰則は無い、又は、とても軽いの。取締りはほぼ行われない状況)になっている干潟がある。違反者があとを絶たない」という地域があるとします。
貴方はその規制を担当する役場の責任者で、それ以外にも沢山の業務を担当しており、忙しい身です。
さて、規則を破ってその干潟で恒常的に潮干狩りをしている人が集団で「みんな潮干狩りをしているし、後ろ指差されるのもアレだから、潮干狩りOKにして欲しい」と言い出したらどう思うでしょうか。
一方で、品行方正な地域の名士が「某大学と共同調査した結果、絶滅危惧種の生息地域は当該干潟のごく一部に限られている。管理組合を設置し、入場料をとるなどして、潮干狩りを一部解禁してはどうか。観光資源にもなり得る」と言い出したらどう思うでしょうか。
どちらの意見なら、忙しい中で耳を傾けようと思うでしょうか。
規則を破っている人が「規則を変えて欲しい」と言うのは、ほとんど子供の理屈です。相手にするだけ時間のムダ。
「規則を変えて欲しい」と思うのであれば、原則として、とりあえずその規則を遵守したうえで、「この規則を変えても大丈夫(規則が設けられた理由は克服し得る)」「なんなら規則改正のメリットの方が大きい」ということを示す必要があります。
誰が「合法化したい」と思っているのか
オンレート麻雀の合法化を望む人たちはどんな人たちでしょうか。
普段ノーレート雀荘やネット麻雀(の最高峰である天鳳 https://tenhou.net )でのみ麻雀を打っている人たちが、それを望むとは思えません。
結局のところ、オンレート麻雀の合法化を望むのは、ほとんどが「オンレート雀荘の関係者や客たち」、つまり前述のたとえ話で言えば「今すでに潮干狩りをしている違反者たち」だと私は思っています。
そこに正義はなく、「現状(違反の横行)を追認して欲しい」という甘えた発想があるだけです。
賭博が禁止されている理由についてのフォロー(ギャンブル依存症への対応策など)や、オンレート麻雀を合法化すると日本全体にどのようなメリットがあるかについて、合法化推進勢からまともな説明を聞いたことがありません。
結論
オンレート麻雀の合法化なんて、今のままでは無理です。諦めてください。
はい、この話おしまい(థ▽థ。)