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千尋、夢を叶える。〜0日目〜

私の長年の夢が叶う日が来る。
「両国国技館で大相撲を観戦すること」だ。

開場(8:30)と同時に入館したいので、東京へ前日入りをする。
大型の台風が日本列島を襲う日でもあったので、時間があれば各地の天気予報と列車の運行情報をチェックし、在来線の運行が心配だった私は新幹線出発駅の仙台駅周辺のホテルへ泊まることにした。

ここまでの流れだけでも、わずかながらだとは思うが相撲観戦に対する本気度が伺えるかと思う。

カプセルホテルに泊まろうと思ったが、カプセル内に耐え得るのかという疑問やこういう機会はそうそう恵まれないなと思い、いつか泊まりたいと考えていたビジネスホテルにした。
予約はセミダブルだったが、ホテル側のご厚意でダブルにしていただけた。

「白鳥」という名に引っ張られてか、上品な言葉遣いを心掛けている私。
部屋のドアを開けてベッドが目に入ったときの第一声は「デケェ…」だった。

また、今回のひとり旅は「相撲観戦」が主な目的なのはもちろんだが、
新幹線移動やホテル宿泊も大変好みで、長年行きたかった飲食店や先日特集をしていた現役力士や親方が選ぶ飲食店へも行く計画をしていたりと、好きを詰め込んだドリーム満点のプラン。
興奮による爆死をしてしまうのではないかという不安も抱えている。

新幹線乗車。
朝ごはんを明らかに食べすぎる。

新幹線が滑らかにゆっくりと動き出す。
心地よい推進力と座席から伝わる振動。
「そうそう、これこれ」と、
カツサンドを頬張る車窓の私の顔はニヤけている。

宿へ行く前に、行きたかった飲食店「鮨のだり半」へ。

台風が宮城県の上空にいるときに宮城を出発したのだが、
うまい具合に雨が降らない時間帯に外を移動し、
東京へ着いても、外に出るときはうまい具合に雨が降らない時間帯だった。
ホテルに向かう浅草の夜、初めて傘を指す。

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