非モテ男性に告ぐ。
先日、非モテ男性のスペースにリスナーとしてお邪魔しました。前々から非モテ男性に対しては思うところがいくつかあったので、ここで記事にまとめようと思います。
その前に、「女の意見なんて聞きたくない」「どうせ高年収かイケメンにしか興味ないんだろ」という考えから1mmも動かない自信がある方は、回れ右をしてください。私の文章を悪意をもってしか読めない人、自分で勝手に作り上げた結論で私のことを決めつけてくる人の反論(とすら言えるのか)やストレス解消のための誹謗中傷は一切受け付けていませんので。
少しでも「おっ、どんなこと言うのかな?」と興味が持てた人だけ、読み進めてください。
私は以下、あなた方に親身になって書き綴ろうと思います。
私の目的
あなたの目的
脱非モテ作戦
幸せとは何か
1.私の目的
非モテ男性の認知の歪みに気づいてもらい、彼ら自身の幸せを追求してもらうことに繋がればという願いがあります。これは、男性への媚びではなく、彼らの認知の歪みにより加害を受ける女性達を守るためでもあります。「加害?俺達は女に何もしていない。むしろ女が俺達に冷たくして、ATM化するじゃないか」
冷静になって下さい。まず、「何もしていない」。本当にそうでしょうか?あなたがネット上でもリアルでも、女性に事務的な話以外で一切絡んでいないなら、そう言えます。ですが、たとえばtwitterで引RTやリプをした場合、女性に恨み言をぶつけていないでしょうか?
・男性を警戒するという女性の発言に、「傷ついた」「警戒するな」。そう言われても、女性は性被害の可能性を常に過剰なレベルで考えないと、あらゆる悪意をもってして加害を行う男性からリスク回避できないのです。非犯罪者であるあなた方が考えもつかないような悪質なやり方でやつらは近づいてきます。その気持ちに寄り添って、「男性を警戒しないと深刻な被害に遭うかもしれないんだな」と心に留めておいてください。
・性被害の告白に対してセカンドレイプ。性被害者は心に深い傷を負っています。人間としての尊厳を奪われ、男性への恐怖感や不信感を拭い去れず、辛い思いをしています。そんな被害者に対して茶化したり、嘘と決めつけたり、「男だって冤罪が怖い」と当たってくる。こんな男性からの反応に更に傷つくことになるのがセカンドレイプです。こういった言動が立派な「女性への加害」であることをしっかり認識してください。
それでも、どうしても警戒されることに傷ついたり怒ったり、性被害を語られると反駁したくなるのではあれば、極論女性に関わらないで下さい。女性からあなたに近づくことはまずないので、離れて過ごすのがお互いのためでしょう。
そうではなく、女性の大変さ、辛さに寄り添える男性は脱非モテの道に確実に一歩踏み出しています。
そして、その意気で次に出会う女性とお互いに幸せになれる可能性が生まれます。
2.あなたの目的
では次に自分の目的を明確にしましょう。「目的?俺はモテたいんだよ!」モテる、の定義について考えてみましょう。
・不特定多数に恋愛対象として見られたい
これは、余程のカリスマ性や一般受けするスクールカースト上位のイケメンかつ高身長かつ社会的地位が高い等の好条件が必要となります。はっきり言ってかなり高難易度なので、諦めましょう
・とにかく女とヤりたい!
恋愛工学でも読んで下さい…と言いたいところですが、これは女性を消費してお互い不幸になるだけの非建設的な方法なので、お薦めしません。というか、女性からすると絶対にやめてほしいです。合意のない性行為は性犯罪です。この認識自体がまだあまり浸透していませんが、後々トラブルになる可能性が高いので、男性的にもリスク回避でやめておいた方がいいですよ。
・一人の女性に愛し愛されたい
これが最も幸せに近い形だと思います。あなた自身も相手の女性も幸せになれる、理想的な愛の形です。この記事では、この目的に沿った戦略をお伝えしていきます。
・おまけ。と言っては何ですが、あえてこういった道もありなんですよという話。男性同士もしくは独りで幸せになる。何も茶化しているわけではありません。幸せって恋愛だけじゃないんですよ。男性同士と言っても、友情は大切なこと(この記事では異性愛者に限って話しています)。少年漫画にも、友情の素晴らしさ描かれていますよね?子どもの頃に友人を作ることに失敗したとしても、何歳になっても友人って作れるものです。趣味を通じてとか仕事仲間とか、色々あると思います。
そう、独りで幸せになる方法としては、趣味を持つことです!むしろ無趣味で幸せになるというのは、かなり困難な気がします。自分が好きなことをしている時って、無条件で幸せじゃないですか。恋愛に囚われず、趣味に全力で勤しむ。そんな人は私は心から素敵だと思いますし、他者に迷惑をかけるようなものでない限り、陰ながら応援しますよ。
あわよくば、趣味に勤しんでいる内に男女問わず趣味仲間ができて、楽しさを共有できるかもしれません。恨み言を女性にぶつけるより、遥かに建設的ではありませんか?
3.脱非モテ作戦
最後の「趣味に勤しむ」選択をした方にはもはや以降の項目は必要ありません!幸せの道を突き進んで下さい。一人って、周りの目を気にしたり世間の常識に囚われなければ、自由でマイペースで楽しいんですよ。お一人様上手は生き方上手です。
そうではなく、一人の女性と愛し愛されたい方に具体的な作戦をお伝えしようと思います。
・己を知る
私が好きな孫子の兵法、ご存知でしょうか。智将達の愛読書です。
有名な「彼を知り己を知れば百戦殆からず」のまず、「己を知る」ところから始めましょう。
恋愛って戦略です。打算ではなく、それなりの理論があります。
恋愛は相手を一方的に支配することではありません。相手を一人の人間として尊重し、自分も尊重されて信頼関係を築くことです。そこに異性として惹かれるものが加わって、幸せな恋愛が完成すると私は考えます。
多くの人がこの信頼関係をすっ飛ばして、異性としての魅力でくっついて、傷つき苦しんで離れていくのを私自身も経験しましたし、よく目にしますね。それだけ難しいことです。
でも真の誠実というのは、この相手への尊重がなくして成り立たないと思います。「俺は優しくて誠実なのに」とくれぐれも安直に言わないことです。
話を戻しますが、恋愛はマーケティングです。己をどう売り込み、相手に選ばれるか。自分も相手を選んで狙うわけですが、自分も相手に気に入ってもらう必要があります。
そこで、自分のよさを知り、磨いていくことが肝心です。
「自分によさなんてない! 」頑張って探してもどうしてもよさが見つからない人に関しては…私も解を見つけてあげられません。
本当に小さなことでもいいです。男性の異性としての魅力は、顔や収入や身長だけではありません。むしろ自分がコンプレックスに思っていることが、ある女性にとっては魅力に映ることだってあります。
たとえば、私のことで恐縮ですが、私は身長170弱の男性が好きです。勿論それだけで恋に落ちるわけではないのですが、私にとってはかなりの加点ポイントです。そういう女性ってたまにいるんですよ。そうじゃなかったとしても、あなたが思うよりあまり気にしない女性は多いです。
顔も好みがあります。私は色白で童顔男性が好きですが(顔がタイプの男性と付き合ったことはほとんどありません)、友人はゴリラ系が好きだったりします。ガチムチのゴリマッチョでソース顔がストライクゾーンの女性もいますし、皆が皆ジャニーズが好きなわけではないんです。
あと、オタク好きな女性。案外いるんですよ!私もそうですし、オタクカップルで楽しそうな人もいます。
・基礎力
清潔感があり、ある程度身綺麗にして(他人に不快感を抱かせない程度に)、体型もあまり標準から外れないよう調整すれば、可能性は低くないです。女性、特にフェミニストはオタクを目の敵にしている!と被害妄想を巡らせている方。そんなことはないですよ。あくまで認知が歪んでいて、女性に対して加害的だから嫌われるだけです。
女性を一人の人間として尊重すること。これ案外難しいんですけど、少年漫画の主人公ってこれが出来ている人多くないですか!?
女性の仲間とも対等に接して、下心なく大切にしていますよね。ちゃんとロールモデルはあるんです。
相手の人柄をよく理解しようとして、思いやりをもって接すること。「優しくて誠実」ということも実はとてもハードルが高いです。
優しさって、知性と心の強さが必要なんです。
自己満足で「俺は優しい!」と思って相手に感謝を要求するのは、優しさではありません。相手の情報を理解すること。これは個人情報を無理に聞き出すことではなく、相手の外見や雰囲気から見て取れること、元気だとか元気がないとか、楽しそうとか嬉しそうとか悲しそうとか、まあ優しさに関しては本当に経験を積んでいくしかないかと。丸投げで申し訳ないけれど、少年漫画・少女漫画や小説や映画等フィクションでもいいし、人のエピソードを聞いて「優しいな」と感じたら真似してみてください。
・マーケティング
自分はどんな女性に好かれやすいのか。自分と相手の需要と供給を考えます。二次元の話で盛り上がりたいのか、一緒に出かけたいところがあるのか、まず自分が何をしたいのか明確にすることです。インドア派とアウトドア派カップルが失敗するわけではないですが、趣味が合わなさ過ぎるとちょっと寂しい気もします。
何かを前向きに努力していれば、きっと応援してくれる人はいます。顔がちょっと冴えなかったとしても、低身長だったとしても、それをカバーできるよさがあったら充分です。
自信を持ってください。私は努力する人のことは皆応援します。
4.幸せとは何か
雑にまとめると、人それぞれです。なんですけど、大切な人と信頼関係を築くこと。これは一つの幸せの形として理想的なのではないでしょうか。
これまで私が述べてきたことは私の意見でしかないし、「何の参考にもならなかった」という人もいると思います。でも、私が非モテ男性の認知の歪みを直してもらって、女性への憎悪や私怨から解放されることを願っているのは本当のことです。女性としても私怨をぶつけられるのは迷惑ですし、本人も辛いでしょう。むしろどうやっても逃れられない本人が一番辛いかもしれませんね。
「大切な人と信頼関係を築くこと」。これは自分自身との信頼関係にも適用できるかもしれません。自分を信じて肯定すること。最近「自己肯定感」という言葉をよく聞きますが、「俺は神!!」「私は天才!!」というのとは違うんですね。どんな自分でもいい。自分を認める気持ちなんだと思います。昔私はすごく卑屈な人間だったけれど、今はパートナーや友人や他にも必要としてくれている人がいるって信じられるようになりました。本当に少しずつ自分と向き合っていくしかないんですよね。
だから、「モテ」よりもまず何より自分を愛することが先立つのではないでしょうか。よく「メンヘラ女子はモテる」なんて言われますけど、共依存に陥るだけのことが多いですよ。安定した幸せには自己肯定感がかなり重要です。
どうか、非モテ男性、そしてそうでない方々、誰もが自分を愛して、人のことも優しく誠実に愛せますように。