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2024年秋のリースを作ってみた

故郷、越後の秋。
今年は長引いた猛暑のせいか野山の様子がいつもと違うように見え、外仕事に取り掛かるまでに時間がかかりました。
過ごしやすくなった束の間に、ぐんぐんと茂り始めた草木の成長に追いつけるはずもなく、わずかながらの仕事を積み重ねる毎日が、私にとって冬に備えるのこころの準備の一つです。


大事に育てられた庭木も雪囲いで剪定し、冬仕様に整っていく様子も
地域特有の光景でしょうか。
春までしばらくお別れ、というのも良いものではあるけれど、なんとなく寂しい。
長い冬のこころの拠り所にと、リースに仕立ててみました。



リースの作り方はいろいろあるようですが、今のところ使うのは麻ひものみで時計回りに作っていくことが多いです。ご希望に応じてワイヤーを使用することもあります。



「こころ、ここに花」
刻々と変わり続ける草花を見ていると、去年はもう少し綺麗に見えたのに今年はそうでもないとか、今日はなぜかこの草木に惹かれるとか、自分の気持ちもずいぶんと移りげです。
雑草だったものが、花に見える。その逆もあることをとてもよく知っていて、
そういうことが嫌なことだと、まるまる遠ざける日々もあるけれど。
ずいぶんご無沙汰になってもやっぱり良いなと思えた時は、なんか幸せ。

初めてリースを作ったのは、8歳かそのくらいの頃で母に教わりました。80年代のことです。近所の友達とみんなで作った記憶があって、その後も地域の広報誌でリース作り教室など見聞きする機会が多くありました。植物とは無縁の生活を経て、それでも手に取ればあの時と同じように夢中になる、これも同じ幸せ?

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