【2024年2月前半相場の振り返り】サラリーマンでも出来る再現性の高い資産形成
そろそろ花粉が本格飛散する2月です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
花粉症の筆者はこの季節が嫌いです。まさに試練の月。
さて、2月と言えば米国株式市場にとっても試練の月と言われています。
こちらは1950年からのS&P500株価指数のパフォーマンスを月別で表したものになりますが、2月は9月、8月に次いで3番目に悪い月として知られています。
アノマリーの一つとして、11月~4月を「最高の6ヵ月」と表現することもありますが、この「最高の6ヵ月」の中で2月はまさに鬼門。
ちなみに、去年の2月相場を振り返ってみると、、、
もう皆さん忘れてしまっていると思いますが、2月中旬から3月初旬にかけてキツイ下げを演じていましたね。
それでは2月前半の振り返りです。
■起きている事
●米国10年債利回り動向
2月前半、金利は上方向で推移しています。CPIで大きく上昇しました。教科書的には金利上昇は株価にとっては逆風です。特に急激な上昇が続く局面では機関投資家はポジションを落とす傾向にあります。
●株式マーケット観察
株価も上方向で推移しています。S&P500は史上最高値を更新し、5,000ドルの大台も突破しています。
●経済指標観察
-米国 雇用統計
予想の2倍??予想とは何だったのかという。。。
何かの間違いか統計方法の変更があったのでしょうか。と思っていたら、2月は雇用統計の調査指標が改訂されるらしいです。
それを踏まえ数字そのものにあまりビックリしなくてもいいのかと思いますが、どちらにしろ雇用は全体で見て依然強いという理解でいようと思います。
中身を見るとパートタイマーの雇用は増加、フルタイムの雇用は低下しています。
-米国 消費者物価指数(CPI)
予想を上振れ。これでマーケット参加者の早期利下げ観測を消し去り、株価は値を消しています。
内訳をみると、エネルギーは▲0.2⇒▲0.9%と前月比で下げていますが、問題はサービス(0.4%⇒0.7%)や住居費(0.3%⇒0.6%)がなかなか下がらず、むしろ前月よりも上げているサービスインフレ再燃のような形になっています。
■2月前半にしたこと
●決算精査
決算シーズンが本格化しています。
ファクトセットによると、これまでにS&P500採用企業の約67%が決算報告を終え「これらの企業のうち、75%が予想を上回る実際のEPSを報告しました。これは5年平均の77%を下回るが、10年平均の74%を上回った」とのこと。
また「向こう12か月のEPSに基づく予想PERは20.3倍で、5年平均 (18.9倍) 、10年平均 (17.7倍) よりも割高」とのことです。
以下、個別企業ピックアップです。
●妻への誕生日プレゼント
今年は箱根温泉への日帰り旅行併せ、いつもとは少し違うお店でのディナーをプレゼントしました。
筆者も妻も、「モノより思い出」派なので、必然とお出掛けイベントになります。
妻へ、「日頃の感謝を込めて、いつもありがとう。」
■2月後半にやること
●確定申告
今年から所得税を申告分離、住民税を申告不要とする申告方式が使えなくなりましたので、所得税部分で取り戻せた外国株配当の現地税(10%)を捨てようと思います。
証券口座自体は特定口座(源泉徴収あり)になっているので、個別株やETFトレードによる利益に関しての税金は既に払っているので問題ありません。
このあたり詳しくなく勉強不足なのですが、この場合申告分離課税で申告した際に住民税が増えるのか?が分かりません。
●次女の歯科矯正
今年、次女が小児歯科矯正を始めることがほぼ確定的となっています。
長い付き合いになりそうなので矯正歯科医院は何件か見て決めようと思っています。
この機会に調べて知ったこととして、矯正は早く始めた方が予後が良い傾向にあるということ。
また、トータルで数十万~百万単位の治療費が掛かるのですが、特別な症状以外の歯科矯正は高額医療費制度の対象外の医療費負担となります。
しかし、来年の確定申告にて医療費控除の対象にはなりそうなので、確定申告時に微々たる額ですが税還付を受けようと思っています。
■まとめ
今年の相場を形作る大きなファクターのひとつは間違いなく今後のFRBの金利政策でしょう。
1月のCPIが予想を上回り、早期利下げ期待は後退しました。
利下げがいつあるのか?どのくらい利下げが行われるのか?引き続き注視です。
企業業績観点では、去年から米国株式相場を引っ張ってきた大手テクノロジー企業を中心に続々と決算を発表。
AIが未来の業績向上にどれほど寄与するのか、生産性の向上をどれほど促すのかに注目されています。
しかし、来Qや向こう1年の業績ガイダンスがあまりパッとしない印象です。
現在の株価を正当化出来なくなり、何かの拍子にいつ調整が来てもおかしくないと考えています。
しかし、やれることがほぼ無いので、毎月323,000円の積み立ては変わらぬペースで継続しつつ、リスク資産ポジションも落とすことなく、市場の変動をそのまま受け入れるしか道がありません。
市場からリターンをタダで得ることは出来ない、”相場の変動という我慢料(手数料)”を支払う必要がある、というpsychology of moneyにてモーガン・ハウセル氏が記した考え方があります。
個人的に我慢や忍耐は得意なので、我慢料?お安いモンです。