こんにちは、パラディソです。
本日はこちら。
少し古いですが、令和元年6月3日に金融審議会 市場ワーキング・グループの報告書として 「高齢社会における資産形成・管理」が出されました。
タイトルに「割りとまとも」という上から目線の言葉をチョイスしてしまいましたが、自分の気持ちを表現する言葉としてこれ以外の適切なワードが思い浮かばなかったのでご容赦ください。
私パラディソは日本という国は好きですし、客観的に見ても、とても恵まれた環境だと思っています。
しかし個人的な心境として「国には期待しないし、権力者の言うことは信用しない」という基本スタンスを堅持しています。
ですので、普段は国の出す報告書なんぞにはしっかりと目を通すことはしないのです。
ただこちらの報告書に関しては誰に向けての報告かは知りませんが、割とまともな内容だと感じましたので、紹介していこうと思います。
それでは少しづつ摘んでいきます。
1:長寿化
既に周知のとおりですね。長生きのリスク(生きているうちにお金が尽きる)と言われるようになって久しいです。
私は自分の寿命の予測は不可能だと思っているので、統計データと家系のデータを参考に雑に試算しています。
2:収入は減っている
国を豊かにするのが政治家のお仕事なのでは?こんな報告書に書かなくても国民はみんな実感していると思うので報告不要ですね。
また、税や社会保障の負担は今後も上がると明示されてますね。控えめに言ってクソです。
そしてこちら。大切な部分です。
国は、年金だけでは生きていくことは難しいと認めています。嘘を付いていないだけ親切ですし誠実ですね。
また、大まかな解決策も提案してくれていて、「働き続けるか、自分の金融資産で補填しながら頑張って!」と、いうことですね。
3:長寿化に伴い、資産寿命を延ばすことが必要
老後2000万円問題というやつです。この説明の中で、丁寧に”重要なことは”と前置いて、以下のようにご提案いただいております。
私が思うに、特別に稼げる人的資本を有していない、多くの平凡な人たちは(もちろん私も)、例外なく投資による資産形成が必要です。
”検討”ではなく、”マスト”です。
また、直接的な表現ではなく「認識することが重要です」と書かれていますが、認識だけしても何も解決しないので無意味です、行動しましょう。
リタイア前後で金融資産がない場合、ゲームオーバー(死ぬまで働け)と言われているようなものです。
4:投資をしてください
個人的には当報告書の中で最重要部分です。
金融審議会も長期で十分に分散された投資対象をコツコツ積み立てましょうと言ってくれています。とりわけ正直だなと思わされたのは、以下です。
贅沢を言えば、株式が投資対象であれば、日経平均とかNYダウというキーワードよりも全世界株式(国際分散投資)というキーワードが適切だと思います。
日本人なので我々は日本のアセットクラスにカントリーバイアスが掛かってしまいますが、グローバル視点で見ると、全世界の企業の時価総額ベースでは日本の割合は約6%~7%ほどしありません。
国が「分散」という言葉を折角使うのであれば、日本も含めた全世界株式の加重平均に応じた分散をさせることを提唱するべきだと思いますけどね。
5:もう自分でなんとかしてください
そうですね、自助が大事です。
6:制度の充実
ここの拡張を国には本気で推し進めてほしいと願っています。特にiDeCo、積立NISA共に非課税枠の拡大、積立NISAに関しては積立期間、運用期間の恒久化ですね。
7:まとめにかえて
割りとまともな内容でしたね。
今も、そしてこれからも、国や会社におんぶに抱っこでは悲惨な未来が約束されています。
諸外国に比べて、日本は個人主義よりも、集団主義が強いと思ってます。
国からマスクを外してもいいよと言われないと外して歩けない国民性なのです。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」と言いながら、思考停止で歩いてると、貨物列車に突っ込まれて全員ブッ殺される未来。
今からでも遅くないし、少額でもやらないよりはやったほうが良い。
投資による自己防衛、資産形成を始めましょう。