今はもう消されてしまったのですが、筆者が株式投資の基礎基本を学ぶのにとても参考にしていた「マーケットハックマガジン」というブログがありました。
運営をされていたのは広瀬隆雄さんという方で、人によって好き嫌いがハッキリ分かれるキャラクターの濃い人物です。
筆者は?というと、実際にお会いした事もないので好きでも嫌いでもないのですが、投資や資産形成の基礎基本を書籍やブログで学んだこともあり、彼の知識や経験は利用価値があると思っています。
一時はYouTubeでも配信していましたが、いつの間にか居なくなってしまって残念な限り。
今回は、今は無き「マーケットハックマガジン」に掲載されていた記事を紹介したいと思います。
「損を放置しないことの大事さについて」
はい、ここまでを振り返ります。
筆者はこの考え方を知り、自分の投資戦略に合わせた形で不必要なドローダウンを極力回避できるように工夫しています。
そして、直近で分かりやすく結果に繋がった局面が2022年のベアマーケットです。
2022年にS&P500指数は最大で▲20%以上の株価下落を演じていましたが、筆者の証券口座内残高は21年と比べてもヨコヨコです。
もちろん新規入金による純増分もありますが、ドローダウンをうまく抑えられた結果でもあります。
オレンジ色が個別株、紫色が現金になります。簡単に流れを説明すると、21年に利益の乗った個別株(オレンジ)をFRBの利上げの足音と共に利益確定又は損切⇒現金(紫色)にしつつ、22年は下落相場の中でその資金を投資信託(黄色)※1の買い付けに使いました。
※1:投資信託の中身はインデックスファンド
中小型グロース株は金利上昇に弱く、値動きも激しいです。金利の上昇局面(PERの縮小局面)では割高な(PERが高い)それらの銘柄は勢いを失うことは通例となっています。
一方、超長期目線のインデックスファンドはどんな時でもバイ&ホールド、特に株価の下落局面では積極的に買っていきたいと思っています。
つづきです
で、筆者はどうしているのか?です。
筆者の場合、現在【90:10のコア・サテライトポートフォリオ戦略】を採用しており、投資信託は全てコアを構成するインデックスファンドになります。従ってコアに関してはバイ&ホールド。投資商品の入れ替えはしません。
サテライト枠はETF及び個別株に投資していますが、運用スタイルはグロース投資、ないしはモメンタム投資の順張りスタイルです。
基本的にポートフォリオを汚す銘柄(大きく含み損を抱えた銘柄など)を極力間引き、利益の乗った銘柄で構成されるようなトリミングをしています。
損は小さく、利益は伸ばせるだけ伸ばすがモットーです。
現在$ALABは唯一含み損銘柄となっていますね。前回決算(IPO後初の決算)の内容を見て新規買建しましたが、その後あれよあれよと下げてしまい爆損です。
「損は小さく」と書いたのに19%以上もの含み損で一旦ロスカットしないのか?という話なのですがw、上場したてのAI関連小型グロース株になるので値動きが激しい部分は覚悟していたことと、そもそも決算を見て業績を評価し新規買建をしているので、決算をミスするまでは持っていたいと考えています。
また、ここが最大のポイントですが、新規買建に投下している資金を小さくしていますので、損失率は大きくてもポートフォリオ全体でみると実は大した損失ではありません。
「買いはゆっくり、売りは素早く」という投資格言もありますが、基本行動として個別銘柄に投資する際には一気に資金を突っ込みません。
※自分自身トレードが下手くそなのを認識しているので
あとはキャッシュポジションでポートフォリオ全体のリスク調整をしていく感じでしょうか。ちなみに筆者の場合、リスク管理にディフェンシブ株や債券を使いません。
※手持ちのドル置き場として超短期債ETF($SHV)は分配金の出るキャッシュポジションとして代用
定性的な話になりますが、濃いカルピスを薄いカルピスで薄めるようなトリッキーなことをするよりも、濃いカルピス(リスク資産)は水(無リスク資産)で薄めれば良いと考えているわけです。
おしまい