【2024年3月前半相場の振り返り】サラリーマンでも出来る再現性の高い資産形成
3月に入り、金利、株価、為替はちょっと動いています。拡張されたNISA制度を機に投資を始めた勢にとっては恐らく初めて肝を冷やした瞬間があったかもしれません。
ただ、これくらいは平常運行なので、惑わされては駄目ですね。
事業や芸能等で資産を構築できなかった庶民に残された小資産家になる再現性の高い手段のひとつが株式投資です。
そして、投資リターンの源泉は不確実性や価格変動、即ち「リスク」です。これらを受け入れていく必要がありますね。
それでは3月前半の振り返りです。
■起きている事
●米国10年債利回り動向
3月1週目、金利は下がってましたが、2週目は上げてもとの4.3%あたりに戻ってきました。
●株式マーケット観察
株式は上下に動きながらも上値を切り上げ上昇トレンドは維持。
●経済指標観察
-米国 雇用統計(重要)
ちぐはぐな結果となりました。
雇用者数は前回も予想も越える数字ですが、平均時給は前回、予想を下回っています。
金利動向を左右するのはインフレ動向。その中でもサービスインフレ鎮静化に筆者としては注目しています。サービスインフレは主に人件費に連動する色が強いので、雇用と賃金が鍵を握ると考えています。
-米国 消費者物価指数(CPI)
若干予想を上回りました。とはいえ、ヘッドラインを見た限りでは無風だなと思ったのですが、マーケットオープン時に株価は下落し、その後は上昇方向に反応していました。
どうやら、CPIの内訳部分(住宅費を除くサービス価格)が予想を大きく下回っていたことが好感されたらしいです。
■3月前半にしたこと
●決算精査
決算シーズンは終盤です。
小型中型のテック系グロース銘柄の決算が続いています。AI相場で主役はビックテック、とりわけ$NVDA筆頭に半導体関連銘柄、$MSFT筆頭に生成AI関連銘柄で間違いなさそうですが、中小グロース銘柄にもAI相場の恩恵を受ける企業はありそうなのでそのあたりに注目していきたいと思います。
ただしこれまでの中小型グロース銘柄の決算とその後の値動きを観察するに、決算ミスはことごとく売られ、決算ビートは大きく上昇するボラの激しい相場。
中小型のグロース企業は足元の業績と今後の見通しがますます大事な局面と言えるでしょう。
以下、個別企業ピックアップです。
●読書の春
サーフィン、キャンプ、釣り、旅行、料理、株式投資と好きな活動が多いのですが、読書も大好きで、常に何かを読んでいるような気がします。
ビジネス書から投資関連本、自己啓発系含めジャンル問わず好きで、小説も読みますね。
春めいてきましたので、色恋の季節にピッタリな筆者オススメの小説をいくつか紹介してみようと思います。
書店に行く人は分かってくれるはずなのですが、小説って無数にあります。
あの膨大な作品の中から読んでて没入できる良作を探し当てるのは至難の業だと思っていて、だからと言ってネットでオススメを検索しても映画になったようなメジャーなタイトルしか引っかかってきません。(またすべてが面白いわけではない)
あくまで個人の感想になりますが今回紹介した作品はめちゃくちゃおすすめです。
■3月後半にやること
●資産形成に関することは特になし
年初の相場観察と決算発表シーズンをほぼ終えたこの時期は特に手を加えることが無いのです。
ところで先日、三菱UFJアセットマネジメントさんが主催のブロガーミーティングにオンライン参加してきました。
”emaxis slimシリーズ”をはじめ、素晴らしい商品を数多く展開されている三菱さんには今後も良い商品を提供し続けてもらいたいものです。
筆者としては、インデックスファンドを自分の給料から買える限界まで買っていくこと(毎月フルインベストメント)は励行しつつ、あとは平穏な未来を祈るのみと。
■まとめ
長期金利は3月に入り下落方向ですが、方向感を探っているような感じかなと思います。
ここまで堅調に推移してきた株式も乱高下があった3月前半の相場、ボラティリティが高まっています。
雇用統計、消費者物価指数と重要な経済データも発表されています。どちらもなにか潮目の変化があったわけではありませんが、インフレの粘着性を示す内容は直近数回のデータが物語っています。
3月21日に控えるFOMCにて今後の金融政策に対する新たなシグナルが出るのかに注目です。
企業業績に関して、決算発表シーズンも終了し、全体として堅調な企業業績を報告しています。バンクオブアメリカは今年2024年のS&P500の1株当たり予想利を$235から$250へ引き上げました。
さて、S&P500指数はすでに今年17回目の史上最高値更新をしています。
”AIバブル”という言葉をよく聞くようになってきましたが、これがバブルなのか、バブルではないのかは未来に行かないことには誰にも分かりません。
株式市場は時に乱高下します。
この乱高下(リスク)はリターンの源泉です。長期で資産形成を行っていくのであれば、(本当は嫌ですが)これを受け入れなければなりません。
「下落だけを回避して上昇を取る」というのはタダ飯同然、最初から無理がある話なのです。
自身のリスク許容度に応じて、適切なリスクをとり、どっしり構えて、あとは人生を楽しむ方向に頭も心も向けていこうと思います。
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