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無駄の中に”面白さ”が宿っているという気がしています

「結婚というゴールに向かう合コンになると、この人が次のフィルターを通れるかどうかの審査をし合うイベントになってしまう。そんな金曜日の夜は楽しくない」という名言を残してくれた小島雄一郎さんのnote。

こちらに触発されたので、今回も金融マーケットの話ではないですが、すでにオワコンと化した(らしい)合コンについて書いていこうと思います。


筆者の知っている合コンとは基本的には人的ネットワークを介して複数男性対複数女性で開催される飲み会です。

コロナ禍を挟んでの令和現在。

若者の価値観と環境の変化を経て、合コンというイベントは半ば死語となり、開催数が激減しているという調査データがあります。

引用元:https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2023/0529_12296.html

・配偶者やパートナーと出会う方法について、コロナ禍以前の利用率が最も高かったのは「外食での合コン」で10.8%(広義の外食での合コンや婚活パーティー等の利用率を合算した「合コン類・計」では13.5%)。しかし、コロナ禍以降では同2.2%(「合コン類・計」4.0%)と激減。

出典:株式会社リクルート「ホットペッパー外食総研」

・パートナーを探していたことがあった人に限ると、「合コン類・計」の利用率は32.1%(コロナ禍以前)、14.4%(コロナ禍以降)。コロナ禍以降で最も利用率の高い方法は「アプリ等での外食をきっかけとするマッチング」(16.2%)で、次いで「アプリ等での外食以外をきっかけとしたマッチング」(12.2%)で、「外食での合コン」(8.6%)は利用率4位。若年層で「アプリ等での外食をきっかけとするマッチング」の利用率が高い。

出典:株式会社リクルート「ホットペッパー外食総研」

筆者自身もう現場からはだいぶ離れてしまったけれど、なんとなく感じる体感値としても一致しているように思う。

ただ、この調査結果はインタビュー内容(聞き方)の問題もあるのですが、そもそも合コンに参加する人で初めから配偶者や恋人の獲得を目的にしている人達の割合は筆者の経験上50%くらいで、残りは単なる頭数として誘われたとか、大学生になったからなんとなく、社会人になったからとりあえずという"なんとなく参加層"かなと思うわけです。

20代前半の筆者は性愛の獲得を目的としたガチ勢だったけれど、人々の合コン参加動機の多様性と人的ネットワークによってセッティングされるクローズド性によって、思いがけない出会いとかエンタメ性があった。

自身の経験でも合コンに参加して何故か男友達が出来たり(あれから15年経った今でもちょくちょく会う)、遠く離れた地元の中学校の同級生と合コンで遭遇したりと何が起こるか分からないイベントだった。

性愛獲得率に関しては個人差があるのでこれも筆者のn=1のデータになってしまうが、ある時点で計算したところ「めちゃくちゃイイな!まではいかないけど何となくイイな」と感じる女性は10人中3人くらいの割合で遭遇したような気がする(遭遇率30%)。
※失礼な表現でごめんなさい

そこから連絡先を交換して”1対1のアポに繋がる率”がザックリ4人に1人くらい(アポ率25%)。

そこから更に”突っ込んだ関係”に発展するのが10%くらいだったと記憶しています。

遭遇率30%×アポ率25%×クロージング率10%

これを計算すると、おおよそ120人くらい新規の女性に出会うと、確率的に”突っ込んだ関係になる人”が1人いるかいないかくらいだ。

当時の1回の合コンは概ね3対3~4対4くらいで組んでいたので、3.5/回で考えれば35回くらい合コンに参加すると理論値的には恋人を獲得できることが分かった。

3.5×35=122.5
⇒3.5人平均を35回で122.5人と出会う

122.5×30%=36.7
⇒そのうち30%にアタックするとなると36.7人

36.7×25%=9.2
⇒36.7人にアタックすると9.2人とアポ

9.2×10%=0.92
⇒9.2人とアポると…

で、実際その通り行動していました。
※この思考は当時新米営業マンとしての仕事にも活きていた気がする

一方、合コン1回の会費を4,000円としても35回も参加すると140,000円も掛かるし、二次会や1対1のアポなどもあるのでこれらの活動だけで年間500,000円以上使っていたと思う。

当時は新社会人~2年目くらいだったので、お金を潤沢に持っていません。SNSをたびたび賑わす「男性側が多く(又は全額)払う」という儀式を執り行うことは物理的に不可能、従っていつも割り勘でした。

そして35回も合コンに参加するとなると、毎週一回参加しても8.7ヵ月かかる計算になる。
※実態としては週2・Day2などハードなスケジュールをこなしていたので35回の参加に半年も掛からなかった

今の若者からしたら「バカなの?」だ。
※今風に言えば、コスパとタイパが悪すぎるし、肝臓にも悪すぎた!

ただ実際には「アタックする人」を意図的に拡張していたのと「恋人未満の突っ込んだ関係」もカウントするともっと獲得数/効率は上述の計算よりも高かったと思うけど、「アポ率」と「突っ込んだ関係に持っていける率」は意図的に上げることは難しい。

これも既に上述した通り、男女ともに合コンへの参加動機の50%くらいは”何となく”なので、初めからその気は無かったりする。

更に、どこまで行っても男性は「選ぶ側」ではなく「女性から選ばれる側」だ。

現実を直視すれば、普通の男性は女性の方から言い寄られたり、逆アタックされる可能性は限りなく低い。残念ながら俺たちは芸能人でもユーチューバーでもない。変な希望は捨てたほうがいいと思う。

オスのクジャクが羽を広げてメスにアピールするように、人間の男性もなんとか女性に選んで貰えるように見た目や立ち振る舞いを整え、何より選んで貰う土台に立つため、スマートに出来なくても、不格好でも、キモいと言われても、アタックし続けるしかない。

アタックしない男性は女性から選んで貰うための打席にすら立てていないということなんだと思う。

しかしアタックしたところで、女性側参加者の「その気」は事前にわからないし、コントロールも不可能だし、なにより全体として楽しい金曜日にすることもまた性愛の獲得と同列レベルで大事だったので、そんなことは気にするだけ無意味だと思って、ただその瞬間を楽しんでいた気がします。

今でいうコスパとタイパの悪さは事実としても、それと引き換えに当時の楽しい金曜日の夜を過ごせたと思っているし、そんな目的合理性から外れた無駄の中に人生の面白さが宿っていると気付いた経験でした。

最初から性や恋愛に関心のある利用者に対象を絞って目的合理的に設計されたマッチングアプリとは違う価値が合コンには確かにあった。

ちなみに、ガチ勢として参加するの合コンのちょっとしたコツ…

たとえば、

・飲食店は固定した方が良い
※店のクオリティが固定されパフォーマンスが安定する

・同性のメンバーは固定した方が良い
※チームワーク/連携プレイが捗る

など、これら以外にもいくつかあるのだがオワコンと化した合コンのコツなど需要も無いだろうし、現在通用するのかも分からない骨董品なので割愛したいと思う。

そんな懐かしく甘酸っぱい追憶。


おしまい


P・S
筆者と妻は合コンで出会ったわけではありません

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