【2024年11月前半相場】サラリーマンでも出来る資産形成
マクロ経済データ、米国大統領選挙に絡む政治ニュース、各企業決算と情報量が多い今日この頃です。
どの情報をどう解釈して、どの情報とどの情報を繋ぎ合わせて…ん?仮想通貨がアツい?とか考えてると頭がおかしくなるので、こんな時だからこそ「金利と業績」という株の基本に立ち返るべきだと思っていますね。
金利はこの先どうなりそうか、企業業績は問題ないか。
それでは11月前半の振り返り。
■米国金融市場動向
●米国10年債利回り
●株式マーケット観察
ーS&P500
ー市場センチメント
●経済指標観察
-米国 雇用統計
ハリケーンの影響やストライキの影響で参考にならないレベルの異常値が出ています。
-米国 連邦公開市場委員会(FOMC)
ノーサプライズなFOMCとなり、市場予想通り0.25%の利下げを決めました。同時並行的に行われていた米国大統領選に注目が集まり比較的静かなFOMCとなっていた印象です。
-米国 消費者物価指数(CPI)
ノーサプライズ、オールインライン。とはいえ、インフレ率2%までのラストワンマイルはホントに遠いのだなと思い知らされますね。
-米国 小売売上高
●気になるニュース
-米国大統領選挙
トランプ氏の勝利となりました。
上院も共和党が過半数を取ったとのことで残すは下院が民主党・共和党のどちらが過半数を取るのかに注目が集まっていました。
共和党が下院も抑えるとトリプルレッドとなりトランプ氏の掲げる政策が通りやすくなり、民主党が取った場合、上院下院でねじれ議会となるので政策が通りづらくなります。
株式市場が好感するのは教科書的には”ねじれ状態”です。
結果として下院も共和党が抑え、トリプルレッドとなりました。
■11月前半にしたこと
●決算精査
ファクトセットによると、11月1週目時点でS&P500構成企業の91%が2024年第3四半期の決算を発表していて結果はまちまちの状況となっている。
約75%の企業が予想EPSを上回り、5年平均の77%を下回ったが、10年平均の75%と同等の状況です。
今後の見通しとして、アナリストは2024年第4四半期、2025年第1四半期、2025年第2四半期の(前年同期比)利益成長率をそれぞれ12.2%、12.7%、11.9%と予想している。
CY2024については、アナリストは(前年比)9.4%の増益を予想している。CY2025については、アナリストは(前年比)14.8%の利益成長を予想しています。
向こう12ヵ月先のPERは22.2倍で、5年平均(19.6倍)、10年平均(18.1倍)を上回る。このPERは、第3四半期末(9月30日)のフォワードPER21.6も上回っています。
沢山の注目決算発表があるのですが抜粋して以下個別企業の状況です。
■11月後半にやること
●決算精査
11月後半の決算スケジュールで最注目は21日に予定しているエヌビディア($NVDA)でしょう。個人的には26日予定のクラウドストライク($CRWD)にも注目しています。
どちらも筆者の保有銘柄なので、神様にお祈りしておきます。
●年末調整
早いもので、また年末調整の時期になりました。
筆者の場合は勤め先の企業で年末調整を行い、年明け2月頃に確定申告を行います。
現在の見立てでは、これら2つ合わせて今年は560,000円ほどの還付を受ける予定です。
やはり税金(コスト)に関することは資産形成において一定のコントロール余地のある数少ないことですからしっかりと節税は行います。
また筆者は勤め先企業からのボーナスが無いので税金還付をボーナス代わりとして、妻への誕生日プレゼント予算と固定資産税の支払資金にします。
残りの余った還付金は株式投資の財源にしたいと思います。
●FP相談を初体験予定
三井不動産グループの住まい利用者むけ会員組織で「三井のすまいLOOP」というものがあります。
三井の不動産オーナーは三井不動産グループのさまざまなサービスや特典を利用できるメンバーシップサービスがあり、そのうちの一つとして「ファイナンシャルプランナーによるライフプラン表作成(無料)」という案内が電話で来ました。
「提携保険会社の営業」ということは理解しつつ、何か新しい知見の獲得になるかもしれないと考えたのと、思い返せば他のファイナンシャルプランナーの方と今まで1度もお話をしたことがなかったので、壁打ちがてら一度お話を聞いてみようと思います。
■まとめ
11月前半は何と言っても大統領選挙が市場に不透明感と高ボラティリティをもたらした期間でした。
その中で、アメリカ長期金利はトランプ政権の放漫財政を予想してインフレ再燃を織り込むように上昇傾向です。
教科書的に、金利の上昇は株式には逆風です。
が、しかし。株価は不透明感の払拭やご祝儀相場の様相で大幅高となりました。
雇用統計に関して、今回データにはストライキやハリケーンの影響ノイズが多く、あまり参考になりません。一旦無視するしかありません。
消費者物価は今のところ落ち着いていますが、ラストワンマイル、もうひと下げが出来ずに足踏み状態となっています。
金融政策に関して、FRBは11月のFOMCにて今回も0.25%の利下げを決めました。景気と雇用は均衡状態としつつも、労働市場の堅調さを強調。インフレ退治&ソフトランディングへのラストワンマイルを進行しています。
企業決算に関して、3Q決算発表シーズンも終盤に差し掛かっていて結果はまちまちな状況。マグニフィセント7の中で決算未発表のエヌビディアに注目が集まっています。
これまで他の半導体関連企業は良い決算を出すところもあれば、冴えない決算になったところもあり、株価も勝者と敗者がハッキリとした状況。
その他AI関連企業ではパランティアやアップラビンなどが好業績と明るい見通しを報告しています。
やはり俯瞰してみると良い決算を出した企業の株価は素直に上昇するケースが多いと感じます。逆に悪い決算内容だとボコボコに売られますね。
さて、アノマリー的にはここから11月後半、12月と株式が強い期間に突入しますが今年はどうなるのでしょうか。
いつも通りになってしまい恐縮なのですが、筆者にはわかりません。
長期金利はトランプ氏が次期大統領に決まったことで上昇しています。企業業績はS&P500構成企業全体としてはめちゃくちゃ悪いわけでもないが、際立って良くもないという状況です。
しかし一方、S&P500指数全体の株価収益率は23倍前後と割高な印象で、短期的に株価は一度調整するのではないか?というのが何となくの予想です。ただ、アノマリー的にも11月12月は米国株は強く、サンタクロースラリーもあるかもしれません。そうこうしながら年末まで上昇し続けることも考えられます。
という感じで、結局のところ未来はわかりませんね。
ですので、自分自身のリスク許容度の範囲内でしっかりとリスクを取って、上げにも下げにも全部付き合う腹積もりで市場に付いていくというのが現在の筆者のスタンス。
今年も残り2か月を切りましたね。
ボチボチやっていきましょう。