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「【即興短編小説】鬼現寺物語」を書いて


昨日、【即興短編小説】『鬼現寺物語』を書いた。
この物語、初めは『鬼岩寺物語』という題名だった。
実際に静岡県藤枝市に「鬼岩寺きがんじ」という寺があり、そこから着想を得たので、そのまま実名を使ったのだが、そこの住職が鬼になったりする内容であるため、別に寺の人に承諾も得ていないので、コンプライアンス上よろしくないと思い、題名を『鬼現寺物語』に変えた。ただし登場する、蓮華寺池公園は実名のまま使った。公園だから誰にも失礼はないと思って。

で、この話のそもそもの着想は、アニメ『鬼滅の刃』から来ている。私はあのアニメが嫌いではないのだが、いや好きなのだが、主人公が鬼の首を斬るところに少し抵抗があり、主人公がもし鬼になって斬られる側になったらどう思うか考えてみたく今回の小説を書く動機となった。正義と思って振るっていた剣が、自分に向けられた場合、人はどう思うだろうか?
しかし、即興で書いたら、そのようなテーマから外れてしまった。
外れたが私は失敗とは思ってなくて、ああ、こういうふうに当初の目論見とは違う方向に物語が進んで行くこともあるんだ、くらいに思っている。書いてみてどんな物語ができるか、作者も初めてわかるということも即興小説にはある。計画をよく練って、小説を書くのも面白いが、無計画で書くのもそれなりに面白い。そういえば、去年は一年四ヶ月かけて即興の大長編『最低な三人の異世界転生ドラゴニア冒険記』を「小説家になろう」に連載した。今でも読者がいる。
私は次の長編を(新人賞に投稿するために)頭の隅で構想を練り始めている。たぶん、どうしても書かねばならないポイントを配置して、それを繋げるように即興で書いていくような書き方になると思う。その作品が受賞すれば、私は「自称小説家」ではなく、世間から「小説家」として認知されると思う。それは私の長年の夢であり、もしかしたら妄想かもしれない。
ああ、早くデビューしたいものだ。
そして、世界中を巻き込む作品を書いてみたい。

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