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ある小説家の嘆きの詩
私は小説家
自称小説家
小説で生計を立てないと小説家ではないのか?
そうなると、私は小説家ではない
でも気持ちは小説家
それは茶道で生計を立ててなくとも
茶道にアイデンティティを持っていれば茶人というのと同じか?
そんなら私は間違いなく小説家である
でも、売れない
まったくではないが、多くは売れない
売れないことを予想して
noteに有料で公開した小説をすぐに無料に切り替えた
意気地のない小説家
「売れる」ことよりも「読まれる」ことを優先した
でも、正直、作品の価値には自信があるのだ
歴史に残るくらいの物を書いたつもりなのだ
「つもりでしょ?」
揚げ足を取るんじゃない
しかし、読者を夢中にさせるくらいの
カネを払っても読みたいと
noteの小説を読んで思われなければダメなんだ
ビートルズの『イエスタデイ』みたいに
誰が歌ってるかもわからないけど
人々を魅了するようでなければダメなんだ
つまり傑作を書かなければダメなんだ
私はまだ傑作を書いていないということか?
じゃあ、書いてみよう
私は自分を信じている
この小説家という道をどこまでも登っていこう