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プロダクト開発に集中したい起業家へ:AIを使って自社専用にカスタマイズする請求書テンプレート

Skyland Venturesでミドルバック全般を担当しているはつたです。
シード期スタートアップの管理の味方になるべく、管理系の勉強会をしたり、バックオフィスの方の交流会をやったりしています。

最近、ClaudeというAIチャットに聞けば、Google Apps Script(GAS)を使って効率的なスプレッドシートを作れるということに気が付き、
シード期のスタートアップで便利な、管理系スプシのテンプレートを作るようになりました!

今回は、売上を管理するシートをもとに、請求書を発行してPDF保存・メール下書き作成までをボタン一つでできるGASをつけたスプシのテンプレートを作成しました!
そして、それをいろんな方に使ってほしいと思い、noteを書いていこうと思います!(もちろんAIと共に編集していきます)

最後にテンプレートをリンクからコピーいただけるのでぜひご利用ください~!


1. なぜ請求書テンプレートを作ったのか

スタートアップの皆さん、プロダクト開発に集中したいのに経理作業に時間を取られていませんか?

実際に多くの起業家の方から、売上管理まわりの作業が意外と時間を奪っているという声を聞きます。

実は、売上管理って、経営者が一番最後まで手を放せない業務の1つですよね。会社のお金の流れに直結するし、ミスは許されない。だからこそ、誰かに任せるのを躊躇してしまう。

本来なら商品開発やユーザーとの対話に使いたい時間。少しでもそんな時間を増やせるように、このテンプレートを作ってみました。
AIと対話しながら自社専用にカスタマイズできるので、必要な機能を追加しながら使ってみてください。

2. テンプレートの特徴と活用方法

このテンプレートは、Googleスプレッドシートで作成しています。スプレッドシートなら無料で使えるし、チームでの共有も簡単です。

主な機能はシンプルですが、よく使う機能を詰め込みました:

  • 売上台帳でチェックを入れて「請求書作成」ボタンを押すだけで自動作成

  • 同じ取引先の取引は1枚の請求書にまとめて作成

  • 消費税の自動計算(軽減税率にも対応)

  • 請求書番号の自動採番

  • PDFを自動生成してGoogle Driveに保存(請求月ごとにフォルダ保存)

  • 請求書送付用のメール下書きも自動作成(PDFも自動添付)

スプレッドシートが使えればすぐに始められます。
最初は基本機能だけでOK。
必要に応じて、AIに相談しながら機能を追加していけます。例えば:

  • 自社独自の計算ルールを追加

  • 請求書のフォーマットを変更

  • 取引先ごとに異なるフォーマットを設定

3. AIを使ったカスタマイズ方法

「でも、GASのコードって難しそう...」そう思った方、ご安心ください。最近のAI(ChatGPTやClaude)は、コードの修正や機能追加をサポートしてくれます。

ぜひ「GASのコードってどこから確認するの?」というところから、AIに聞いてみてください。

AIとの相談の仕方

基本は「〇〇したいです」と伝えるだけでOK。例えば:

作成した請求書テンプレートを修正したいです。
今のコードはこちらです:
[コードを貼り付け]

以下の修正をお願いします:
- 合計金額に応じて担当者の承認欄を追加したい
- 締め日を取引先ごとに設定できるようにしたい

こんな感じで聞くと、必要なコードの修正方法を提案してくれます。

▼ 実際のClaudeとの掛け合いを参考にしてみてください ▼

よくあるカスタマイズ例

実際に起業家の方々から寄せられた要望と、AIへの相談例をご紹介します:

1. 新しい項目の追加

  • 「取引先ごとに異なる値引き率を適用したい」

  • 「交通費を別枠で表示したい」

  • 「案件ごとに担当者名を入れたい」

2. 計算ロジックの変更

  • 「締め日が取引先によって違うので、その設定を追加したい」

  • 「特定の商品は軽減税率を適用したい」

  • 「値引きを税抜と税込で選べるようにしたい」

3. フォーマットの修正

  • 「社名ロゴを入れたい」

  • 「取引先ごとに異なるフォーマットを使いたい」

  • 「PDFの保存名を『顧客名_年月』の形式にしたい」

AIに相談するコツ

1.現状のコードを必ず共有する

「今使っているコードはこれです」と示すことで、より正確な修正案がもらえます

2.やりたいことを具体的に伝える

「〇〇な場合は××として計算したい」など、具体例を添えると伝わりやすいです

3.一度に複数の修正を依頼しない

一つずつ順番に相談した方が、確実に修正できます

プログラミングの知識は必要ありません。ただ、修正したコードをスプレッドシートに反映する作業は必要です。その手順も、AIが丁寧に教えてくれますよ。

「もっとこんな機能があったら便利なのに」と思ったら、まずはAIに相談してみてください。案外、簡単に実現できるかもしれません。

4. テンプレートの活用と今後について

今回の請求書テンプレートは、その第一弾。実は他にも、起業家の方々の時間を少しでも本質的な事業成長に使っていただくためのテンプレートをいくつか準備中です。例えば:

  • 採用管理用のスプレッドシート

  • 問い合わせ管理システム

  • 経費精算フォーム

ここで皆さんにお願いがあります。「こんなテンプレートがあったら助かるのに」というアイデアがありましたら、ぜひ教えてください。
スタートアップならではの課題感、実際に困っていることを伺えると嬉しいです。


便利だったらコメントしてもらえるととっても嬉しいです…!


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