【interview #5 】 コーヒーと私 [第二弾] KAWASEMI COFFEE 店主 山下ヤマディ政宏
KAWASEMI COFFEE : 宜しくお願いします。(以下 K)
K : そうですね、初めてですかね。自然との勝負ですね。
K : 高校卒業して、トヨタの専門学校行って21歳、それから福岡のレクサスのメカニック行って4年間。それから実家の焼肉屋に入って10年くらいですかね。
K : うん、それで途中で蕎麦を覚えたいと思えて、そこからやるなら手打ちの本格的なものを学びたい。と思ってそこから蕎麦に飛び込みましたね。
K : あー、そんな事はないんですけど…
鹿児島のお店、しゃぶしゃぶ屋さんにいった時に、そこに蕎麦が出てきて。まっ、実家がしゃぶしゃぶを扱ってるので。それで蕎麦を出したいなと思って。それで出すなら本格的なものを味わいたいなと思って。そこから本格的にハマって、大分に修行に行ったんですよ。
K : そう、豊後高田に半年居ました。
K : そうそう、そうです。
(〜♪ここで近くの学校のチャイムがなる〜 氏の蕎麦道の扉が開く音…)
K : 農業の方からも高千穂のおたに屋は携わっていて。穀物を育てる所から蕎麦を作っているんですよね。それに凄い興味を持って。
K : だから面白いですよおたに屋は。土づくりから始まって。
K : そうですね。
K : 珈琲はですね、奥深くて。まぁ、研修で和歌山の方に行った時に。
あまの凡愚という高野山の麓にあるお蕎麦屋さんで、70歳中旬くらいの大将、大阪でも有名な方が蕎麦屋をしてるんですけど、そこに行った時に自家焙煎珈琲というのがあって、メニューの中に。
K : そうそう、自家焙煎珈琲って書いてあって。それを飲んだ時に…繋がったんですよね。蕎麦と珈琲が。
K : 何か穀物から味を引き出すカテゴリーっていうか、
K : 一つの穀物からですね、それだけのモノを引き出すということにハマってしまって。
K : そう、焙煎から始めて。
K : コーヒー…どちらかと言うとあんまり好きじゃなくて…30才くらいまで飲めなかったんですよ、砂糖入れないと。
K : それが、コーヒー教室がキッカケで。コーヒーってこんなに美味しいんだって思えて。抽出の仕方一つ一つでこんなに味が違うんだということに気がついて。そこから、コーヒーにハマって砂糖も入れずにブラックで飲んだほうが良いって気がついて。
K : そうです。はい。
K : ですね〜。何か自分の身体で表現したいというか。車に例えると、ミッションとオートマみたいな感じですね。
K : そうですね、蕎麦は1つの穀物。コーヒーは果実から種を。と、プロセスがあって。その1つのモノから味を引き出すカテゴリーが凄く深くて。コーヒーだと種に火を通す。蕎麦は茹でる時に火を通す。
過程は違うけど1つのモノからどれだけ最大限に美味しさ、味を引き出すというのが共通してますね。
K : ないですね。その本来のモノの引き出し方をどれだけ引き出すかという事。
K : そうですね〜、まず、蕎麦は穀物で。コーヒーは果実。そこは違ってきますよね。違いか〜…まず、細かく挽くっていう工程、そこは似てるけど、火を通して焙煎するという事は違いますね。珈琲は火を通すけど、蕎麦は火を通さない。茹でるってところだけ火を通す。
K : コーヒーは数値化して再現性が重視されるんですが、僕はそれを手で表現したいというのが強くて、手廻しで挑戦したいと思いましたね。
K : 自分の感性で表現したいというのがあって、やはり焙煎度合いとかも体で目でいろんな五感でコーヒーを感じて、そこから表現したいという思いが強かったですね。
煙の立ち方とかもそうだし、香りの立ち方、あと目でみるコーヒーの色も。数字以上にそういうものを体で感じたかったっていう。
K : 多少はありますが、手廻しで焙煎をこだわったぶん最終的に挽き方も石臼でしたら熱でコーヒーに負荷をかけないし香りの立ち上がりも電動ミルよりも感じれると思うので石臼で出してます。
(〜ここでセミの大合唱〜 セミ達も聞きたがっているようだ…)
K : 夏やね 笑 (一同 笑)
K : 一番人気なメニューは「KOMOREBI BLEND」という商品ですね。
K : いやもうほんとに思いつきですね笑。
それこそ、おたに屋の山の中で椎茸の杭打ちをしてる時に、すごいなんか光の入り方が森の中で「あっこれ木漏れ日だな」と思ってすごくいいなと思って。
K : 木漏れ日意識して…したかなぁ〜笑。
K : 卸屋さんから生豆を仕入れて、本当にすごいよくしてくれて色々アドバイスとかもしてくれて電話でやりとりしてる会社なんですけど、そこから仕入れて…あっ!
仕入れる前から選びますね!国・生産者で全然違ってくるので、あと豆の種類とか。
K : KOMOREBI BLENDを作った時はまず女性目線で考えたんですよね。身近な女性考えたらうちの嫁とか色々考えんたんですけど、女性は酸味が苦手という方が多くて、酸味の少ない豆を探して見つけたのがグアテマラの豆なんですけど、その中でも色々探して卸屋さんと相談して決めました。
K : 香りがフワ〜っとしてバッと開けて嗅いですごい好きな瞬間ですね。そして豆の状態を見ますね。豆に虫食いとかあるんですよ。そこから青カビとか発生するので、それをひとつひとつ見て抜くんですよ。そこから焙煎します。
K : 1回に1キロが最大です(手廻し焙煎機を指差して)1キロ焙煎してできるのが水分が飛んで大体850gくらいですね。それくらいしかできないです。
K : そうですね。一番注意してるのは火加減ですね。手廻し焙煎第一人者の「大坊さん」という方で南青山に店を出されてるんですけど、何十年も手廻し焙煎をされてて、僕はその方に教えてもらいたい!と思って講義を受けに行ったり教室に行って勉強して焙煎してるんですけど。火加減は最初は最大にして、だんだん負荷を落としていきます。
K : え!ほんとに?玉ねぎの火加減は最初はMAX?
K : あっはっはっは!責任感!分かる笑。
K : うんうん、生豆を仕入れてる会社は生産者さんとの繋がりがすごい深いから、そこにも感銘を感じてますね。
K : 焙煎してすぐには出せないですね。3〜4日寝かせます。焙煎したてだと味が暴れてる感じがあるので落ち着かせます。それで挽いて出してます。高千穂でやってるコーヒー教室でも手回しの焙煎機使うんですけど、その時はそのまま出したりするんですけど商品としてはちょっと寝かしますね。
K : 味自体に落ち着きが出る感じはあります。
K : 変えてますね。まず出店の時はお客様と一人一人コミュニケーションをとれるので、その方にあった味っていうのを挽き方によって変えてます。例えば、ドシっとした味が好きという方にはコーヒーに粒度を細かくするんですよ。石臼で挽くと豆を少しづつ落としてゆっくりやる。逆にサラッとスキッと飲みたい方には粒度を荒くするんですよ。豆の量を落として石臼を浮かせた状態で廻す。
K : 大きく変わりますね。最初にお湯をやや淹れるんですよ。大坊さんのコーヒーは一滴づつ淹れてましたね。僕が影響を受けた「ワニさん」のコーヒー教室の時も最初は少しづつでしたね。
K : コーヒーフィルターの中のお湯の落ちるスピードが遅くなるのでコーヒーに触れてる面積が多くなるんですよ。そのぶんコーヒーの味が引き立つ。湯量が多いと早く落ちるのでコーヒーに触れる面積が少なくなる。
K : 僕は蒸らしの時間を結構長めに取ります。コーヒーとお湯のふれあい方を多めにとって馴染ませて、そこから2発目で3〜4回くらいに分けて淹れますね。
ーーー この時点でのあなたの選択肢 ーーー
① KAWASEMI COFFEE を準備し上記の淹れ方でコーヒーを楽しむ
② ○レンディにお湯を注ぐだけにする
③ 他の飲み物で気を紛らわせる
④ 手回し焙煎機と石臼を購入する
⑤ 続きを見るのをやめる
・上記を選択の上、続きは動画をご覧下さいませ〜