あなた、こっち向かなくていいから
日付が変わるまでに小説を書けそうにないので、今日はつまらないことでお茶を濁す。
『THE KING OF FIGHTERS for GIRLS』をプレイしていることは以前書いた。往年の名作『THE KING OF FIGHTERS』のキャラクターたちと恋愛できるという、IP(既存知的財産)を有効活用しているゲームだ。
歌ったり声優イベントをしたりという都合上、声優さんの半数以上が若手の方に入れ替わっている。わたしの推しの一人、二階堂紅丸さんは大河元気さんが担当されている。お声を伺えば、一言一言に色気となまめかしさがある上、本家のモンスター前塚さんをきちんと意識してくださっている。今では大河さんの紅丸さんに飼い馴らされているほどだ。
さて、プレイしていて困ったことがある。
もともとKOFシリーズは第1作が1994年にリリースされ、2016年に最新作の『XIV』が発売するという、息の長い作品だ。当然、長寿ゲームであるゆえの人間関係がある。たとえば、草薙京さんに八神庵ちゃんが執着しまくって追いかけ回す、という流れは様式美ですらある。
その中では、女性キャラクターとの恋愛も描かれている。
アンディ・ボガードと不知火舞ちゃんは、ゲーム内外の誰もが認めるカップルだし、ロバート・ガルシアは親友の妹、ユリ・サカザキに秋波を送っている。そして草薙京さんはプロフィールの大事なもの欄に『彼女(ユキ)』と書いた剛の者だ。
しかし、そんな彼らも、KOFGでは攻略対象となる。
いいのか、いいのか!?と疑問を覚えるプレイヤー(わたし)をよそに、3人は女主人公へ気安い視線を向けてくる。攻略する過程で女主人公はファイターたちの話を聞くのだが、記憶を奪われたかのように、彼ら3人は女性キャラとの関係を出さない。それどころか、女主人公への好意を向けてくる。
できれば、あなたたちには振り返ってほしくはなかったなぁ…。ちゃんと好きな人と幸せになって欲しかったなぁ…。
現在行われているイベントストーリーは、冒頭で謎の手紙を受け取ったアンディが失踪するところから始まるのだが、わたしは正直、舞ちゃんが「私を思い出して…!」という悲痛な想いをしたためたのではないかと邪推した。だといいなぁ…この世界の均衡を取り戻したいなぁ…。
そんなことはなかった。女主人公とアンディの絆はまた深まった。
徹底的に女の影を漂白するストーリーに慣れてくると、これはこれでKOFGシリーズのみに適用されるパラレルワールドなのではないかという気になってくる。
慣れは怖い。
ともあれ、いまだ一抹の違和感を抱えながら、わたしは各キャラのサイドストーリーを解放するために15人分のレベリングを行っている。
誰にでもおすすめできるとは言わないまでも、わたしは十二分に楽しんでいる。
ただ、サ終の恐怖に抗うため、定期的な課金をする必要があるのが懐的に痛い。こういうささいなことで給付金を目減りさせるのは、どう考えても得策ではない。
などと言いながら紅丸さんと庵ちゃんがピックアップされたら回すんでしょう?回します!!!!
いただいたサポートをガチャに費やすことはしません。自分の血肉にするよう約束いたします。