AIとの共存 将棋界の事例
世間には
AIにより仕事を奪われる
スマホなどの進化で人間は退化する
等と、人騒がせな論調で、不安を煽る人が多くいます。
しかし、このような話は、昔から技術の進歩にともない、出てきた話です。
例えば
グーテンベルグの印刷術の普及で
残すべき本を識別する力が無くなる
(17世紀から18世紀の思想家J.ヴィーコ)
産業革命以降の機械化反対運動
等があります。
これに対して、現在社会を見れば
適切に対応した人間の英知
を信じることができます。
さて、AIによる危機に対して、上手く対応している事例が、我が国にはあります。それは
将棋界の対応
です。
AI研究の歴史を見れば
将棋のプロに勝つ
が、一つの目標でした。これは
現在では達成
しています。しかしこれで、将棋のプロが失業したでしょうか?
現在の将棋界は、一昔前と比べても、繁栄しています。この状況は
AIを上手く使った
成果です。もう少し詳しく言うと
AIで将棋の腕を磨いた
藤井聡太5冠(2023/1/18時点)
プロ棋士もAIソフトを参考にする
と言う風に、トッププロでもAIを練習台に有効活用しています。
さらに、将棋界の凄さは
一般観戦者もAI評価値を観て楽しむ
特にAIでしか見抜けない名手
AIの読み切り限界を超える名手を説明
と言う風に、プロの凄さ(と言っても大部分は藤井聡太5冠)を、素人にもわからせるように使っています。
このような発想は
AIを使う社会
の方向付けになるでしょう。